麦が一年生時代の物語を各節ごとに主人公を交代し、番外編も加えて描かれています。
本編では語られにくかった甲斐が麦を意識し始めたきっかけや桂木の野乃への密かな想い等も文書化されており、改めてグッときました。
演劇部絡みの本編未公開シーンもあり野乃と理咲のかつての後輩達へ見せる繊細な一面等も良かったです。
また、劇中で野乃がつけたタイトル「ひとひら」のルーツも秀逸でした。 読んでいくうちに、この作品の原点そして魅力が何なのかを改めて確実に認識できた気がします。
登場するキャラクターと共鳴し合うことで、どんどんクオリティを増し、次第に彼女だけの輝きを放つ…
それが麻井麦の魅力であり、未熟な彼女達を支えようと見守り感化されることで他のキャラ達も全てが成長していくストーリー 数ある学園モノの中でも、この本は著者がひたむきに作品を愛し基本テーマを貫いたからこそ、これほどの完成度が実現できたのだと思います。
漫画界で桐原いづみの名がブランド化してしまった以上、今後は他誌の編集部や信者が引き抜きやステマを繰り返し、ひとひらシリーズを強制的に潰しにくることもあるでしょう
また、ひとひらを真似して『高校の新ジャンルの部活モノ』で一儲けしようと画策する作品も出てくるでしょう
―しかし、生きた人間のように本当の輝きを放つひとひらシリーズがファンに与えた感動は絶対に消えません。
このシリーズ、ステマにありがちなパラ読みして5つ星評価『今までで一番で過去作は駄目』『とにかく長期連載ほしい』とは次元が違います。