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私自身が普段ビジネス書を読む機会が圧倒的に多いのだが。
この浅田さんの様な文章を目にすると。
読むというにはもったいない。やっぱり味わうという感覚がする。
作家とそうで無い人の差というのは、どこがどうと言い表し難いのだがともかく心地良い読み心地なのだ(笑)
この人が小説家になった経緯から、現在考えていることまで網羅されていてありがたい。
母校での講演録などは、我が子にも読み聞かせてやりたいような話だ。
ともかく、文章を味わいたい人にはもってこいの本だと感じる。
この本は、色々な雑誌で書いたエッセイや講演録などですが、どうやって「小説家 浅田次郎がつくられたか?」という、その背景が描かれています。
そして読んでいて思うことは、この人は周りの人をとても大事に愛しているということ。
温かい愛情をもった視線が、やさしい文章をつむぐのだと感じました。
多分彼は今53歳くらいなのだと思うけれど、何事についても一生懸命。全身全力。こんな50代、いるかしら、と思うと同時に、私はこんなに一生懸命生きているだろうか?仕事に命をかけられるだろうか?と何度も振り返ってしまいました。
力を抜いて、スマートに生きることも素敵かもしれないけれど、かっこ悪いくらい一生懸命走りぬく方が、誰がどう評価しようと、自分にとって一番すっきり生きやすいのかもしれないな・・・
自衛隊での講演、母校での講演など、おそらく聴けない人が大多数だったであろう講演の内容が入っています。
エッセイは、社会的・時事的な事は少なく、主に過去の経験や思い出などが中心。
他人に対してとても優しい感情を抱き、尊敬にあふれ、時に厳しい。真摯に学ぶ事を忘れない。
「蒼穹の昴」や「鉄道員」「壬生義士伝」を生んだ作家の姿が、確かにそこに見える気がします。
それでも星3つなのは、今まで「関係ない」と書かれ続けてきた三島由紀夫と自衛隊入隊の関係が、とっても関係深いものとして詳細に書かれている事。
多分こちらが本音だろうな、という気がするけれど、では今まで読んできたエッセイは何だったんだろう?という気持ちにもなるし、ちょっと混乱します。
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