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いつもへらへらとしてあか~ん性格ながら、出世欲は人一倍の西鶴。当時隆盛を極めていた俳諧の世界で名を目標に、同時代の俳人・芭蕉にライバル意識を燃やし、「風雅」の俳句などなんだ! 大事なのは人の心、わしは人の間に吹く風「風俗」を表現してみせるのだと、懸命だった。しかし思うように作品は認められず、あげくにはあいつの俳句は色モノだなどとコケにされる始末。生活の金にすら困った彼は、ある版元に当面の生活費を用立ててもらう代わりに、当時流行の草紙を書くことを約束させられる。「草紙がなんだ! わしは芸術を志しているんだ、俳諧の世界で名をあげるのだ」と息巻く西鶴は、女子供の読む草紙など、決して書こうとしない。しかし、俳諧の弟子である団水なる人物が急接近し、嫌がる西鶴に無理矢理草紙を書かせるよう仕向けてきた。その団水の意図やいかに??
その知名度のわりに、私生活はほとんど知られていない江戸の天才・井原西鶴その人の人生と、周辺の人々との関わりを、味のある大阪弁で、スリル有り、笑い有り、涙有りで描かれています。
歴史ミステリーとしても、人情小説をしても、充分に堪能できる一冊です!
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