I've sound=KOTOKO程度の認識しかなく、好きなジャンルはトランス系より電波系、お気に入りのアルバムは『SHORT CIRCUIT』、フェイバリットソングは『Change my style』と『あちちな夏の物語り』という、非常に偏った方向でしかI've soundと付き合ってこなかった上、このMAXIシングルの購入も、初回封入特典の「プレイングカード」目当て以外の何者でもなかったはずですが、聴いてビックリ、歌詞カードを読んでまたビックリ、『ひぐらしのなく頃に』の世界観をよくぞここまで音楽で表現できたものだと言う印象ですね。
なんともいえない不安感を感じさせるイントロとオープニングコーラスに始まり、ジャミングを掛けたような第1小節で更に不安感が増大、第2小説からは一転、ピアノの旋律に乗せた歌詞の内容で恐怖感をあおり、特徴的な節回しと低音の迫力で恐怖を結実させるサビの部分へ一気に雪崩れ込む、ほのぼのとした世界の中に確実に潜む不安と狂気、それがちょっとしたきっかけで一気に顕現し、容易く日常を破壊してしまうと言う『ひぐらしのなく頃に』のコンセプトを見事に音楽に変換して表現したと言って良いでしょう。
ボーカルの島みやえい子嬢はKOTOKO嬢の師に当たる方だそうですが、彼女の歌唱力も見事ですね。「雨だれは血のしずくとなって頬をつたい落ちる」のフレーズは鳥肌モノです。また作詞のセンスも秀逸。鄙びた寒村や昭和58年と言ったひぐらし的要素をちゃんとモチーフに組み込みつつ、出口の見えない不安と恐怖を感じさせるような歌詞になっています。
思わぬ拾い物をしたと思える一枚でした。反面「プレイングカード」は竜騎士07デザインのほうが嬉しかったような気も…まぁ"ないものねだり"ですけどね。