世の中がこんなひきこもりばっかりではないだろうけども、
安楽椅子探偵の設定をひきこもりに持ってきた、という着眼点が
まず面白い。
ひょんなことで妹に、自分は引きこもって探偵をしていると勘違い
されてしまった兄が、それでもその期待を裏切りたくなくて、
さまざまな事件を解決しつつ、外に出られるようになるまでの物語…
と書くと安っぽく聞こえるが、伏線は最初からちりばめられており、
また、解決していく事件もミステリー要素を持っていて申し分ない。
最初の事件からして、聞いた話だけで犯人を当ててしまう兄の頭脳に
舌を巻いた。
最後は本当の事件に巻き込まれた妹、マコのためにひきこもり探偵は
ひきこもりであることを辞め、外に出る。
そうして彼の胸に去来した思いは何か。
最後はぜひ皆さんの目で確かめていただきたい。