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ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ (シリーズCura)
 
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ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ (シリーズCura) [単行本]

斎藤 環
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

100万人以上いるといわれる「ひきこもり」。彼らはなぜひきこもり、家族はどのように対応していけばよいのか。「ひきこもり」に関する研究の第一人者である著者が、ラカン、コフート、クライン、ビオンの精神分析理論をわかりやすく紹介し、ひきこもる人の精神病理を読み解くとともに、家族の具体的な対応法について解説する。ひきこもりとニートの違い、不登校との関連など、「ひきこもり」の現在が解き明かされる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

斎藤 環
爽風会佐々木病院診療部長。1961年岩手県生まれ。筑波大学医学専門群(環境生態学)卒業。思春期・青年期の精神病理、病跡学を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 214ページ
  • 出版社: 中央法規出版 (2007/10)
  • ISBN-10: 4805830069
  • ISBN-13: 978-4805830062
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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55 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 小夏
形式:単行本
著者の斉藤環先生は、「ひきこもりが治る」ということを「自由になること」と表現している。「自由になる」ということはあらゆる価値観や信条に関して「縛られない」ということである。
まず、ひきこもりからの脱出=まともな職につくこと、という固定観念を捨てることが前提となる。家族と同居している場合も、叱咤激励したり厄介者扱いしたりするかわりに「あいさつ」をし、「声をかけること」を薦めている。また、職につかせようとあせったり、医療機関への受診を強制することは解決とならないどころか、ひきこもりを通じてぎりぎりのプライドを保っている当事者をさらに追い詰めてしまうという。「安心していられる居場所」をつくることが第一歩なのだとしている。
ひきこもっている若者たちは、言葉や行動で家族を攻撃するかもしれない。けれど彼らの多くは「自分はダメな人間だ」と感じている。家族に対する攻撃的な言葉や行動も、社会からの逃避も、自らの思い通りに動けない若者たちの苦悩の表現なのだ。
そのうえで、「将来設計」に関して必要なこと、有意義なことを段階的に進めていく。たとえば家族内で、面倒を見られるのはいつまでか(金銭面)、両親が働けるのはいつまでか、相続などについても具体的に話し合っておく。
 ひきこもりを「治療の対象」とすることは短絡的なのかもしれない。家族でない第三者が声を掛けること、仲間と接する場所をつくること、本人が望んだときに就労支援に結びつけること、などがひきこもりからの脱出の糸口になるケースも多い。ひきこもり=怠け者or堕落者というレッテルを剥がして「ひきこもり能力」があるというように見かたを変えること(リフレーミング)も有効らしい。
 治療者に対しては「治療の快楽」に浸ってはいけない、と警告すると同時に、本人および周囲の人に対しては「治療美談」(あのDr.が・・・あの人と出会ったことが、私の人生を変えた!というような劇的な体験談)を鵜呑みにしてはいけないとも書かれている。

*個人的に「治療美談を鵜呑みにしない」という教訓は納得できるところがありました。一時的な判断で大金を失い、それがまた自信喪失につながることがあるからです。

結論的には、本人の意思を尊重し、「やりたいことがあったらやってみる」ことを勧める。
一方「何もしたくない人」に対しては、援助を打ち切ったり就労に結びつけるのはしばしば致命的な結果をもたらす。それよりも、仲間集団とのかかわりを通じてコミュニケーションの機会を増やしていくことが長い目でみて有効だという。
ひきこもっている本人が、自分らしく生きられるような環境を調整し、本人の自信を育んでいくことが重要なのであろう。
このレビューは参考になりましたか?
46 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この本のタイトルは絶妙である。今年の心理・精神医学書のベストタイトル賞(←そんなのありか?)をあげたい。本当に素晴らしい。治療者が治ると思ってなかったら治らないよね、実際。また「治る」にカギカッコがついていることですぐわかるように、そもそもひきこもりが病気なのかどうか、微妙な問題である。そのような機微をきちんと語って間然するところがない。
正直に述べると、著者である斎藤さんの本を読んで、これまであまりピンとくるものがなかった。知識の豊富さは認めるものの、どこか情にかける先生のように感じて勝手に敬遠していた。でも本書のギリギリまで削ぎ落としたシンプルな記述は、頭脳とハートの両方を持つ人にしかできないと思う。
ただ、わかりやすく書いているとはいえ、理論の紹介が多いので、今ひきこもり中の人が自分で読むのは少しつらいかも。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 ひきこもりの第一人者が今回は理論的にひきこもり精神病理を展開する。ラカン、コフート、クライン、ビオンと一般人には比較的なじみの少ない(主にフロイト派の)精神分析医達の理論から現代日本人のひきこもり現象を解説する切り口は新鮮でオリジナルなものだろう。筑波大の医局時代からすでにこのテーマに取り組んできたというから経験と理論に裏付けられたこの本は多くのひきこもりに関わる家族、教育者、医療関係者に多くの示唆と勇気を与えるものである。特に耳慣れないビオンの「集団における意識と無意識」の考え方はひきこもりを抱える家族の苦しみ、誤解を解くのに示唆を与えるだろう。惜しむらくは具体例がなくやや抽象的なので「そうかそうだったのか」と思えても目の前の症例にどう応用したらよいのかに結びつきにくいことだろう。しかしそれは著者の他の著書を参考にすべきだろう。
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他者が必要
心を病む原因は他者だが、その心を回復するのに必要なのも他者だということ。
投稿日: 24日前 投稿者: ゆうきなし
理論を実践に活かすとは
斎藤先生の実践の背景にある理論が紹介されています。 精神分析の理論が、現場でどのように活かされていくのかが、とてもよく分かります。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: カズ
とても面白かったです
不登校への対処方法を探そうとして読むに至った本だが、不登校・ひきこもりに至る流れを推測する上で役に立つような、基本的な「ひきこもり家庭」の見方、切り口が書かれてい... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: wst0123
「ひきこもり」に対する治療や支援がどのような考えに基づいて行われているのか、背後にある理論について解説した本。
 「ひきこもり」に対する治療・支援策の理解を目的として、人の発達・成熟・自立に関する精神分析の理論について易しく解説した本。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 萩原 湖太郎
参考になります
ひきこもりの子供を持つ親にとっては、とても参考になります。気持ちも楽になり、対処のノウハウが書かれていて、読む価値あります。
投稿日: 23か月前 投稿者: 親として
ひきこもりの支援や治療の在り方を理論的に解説
斎藤環のひきこもりの定義はどれくらい普遍性があるのかわからない。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/25 投稿者: ミイラ監獄人
読みやすかった
ラカン派の精神科医、斎藤環さんの本。
面白かったです。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/26 投稿者: ゆみっちょん♪
もちろんそうなんだけれど・・・
今、ひきこもりの支援をやっている者としては、押さえておきたい考えが書かれており(少し小難しいが…)参考になる1冊である。読み物ではないかな。... 続きを読む
投稿日: 2008/1/30 投稿者: 行動家
斎藤先生の治療論
理論家としての斎藤環もイイけど
やっぱ医者は現場やってナンボ。
キッチリ治療やってるのが分かるし... 続きを読む
投稿日: 2008/1/14 投稿者: スカイ★ウォーカー
くだらないプライドなんか持つな!
斎藤環『ひきこもりはなぜ「治る」のか?』中央法規出版にこう書いてありました。

  プライドが高い人は往々にして自信がありません。... 続きを読む
投稿日: 2007/12/30 投稿者: 練馬のよっちゃん
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