それにしても、巷にはパプアニューギニアに関する情報が少なすぎる。もうすぐ仕事でこの国に行くので、ガイドブックはないかと探しまくったが、ない。やむを得ず買ったのがこの本。しかしここに描かれるPNGは、南の楽園の域を出ない。危険きわまりないマラリアに関しても、おもしろおかしく書かれていて、著者がこのノリで本を書けたのは、幸運だったに過ぎないのではないかと思えてくる。
PNGに関する外務省の危険情報は『十分注意してください』。同じく『十分注意してください』であるエクアドルの首都キトでは、夜中に銃声が響いていたことがある。
著者が「この国サイコー!」と思ったのは本当だろうが、よっしゃあ!と出かけるのなら、この本をガイドブック替わりにするのは軽率だろう。
追記:実際に行ってみた。首都ポートモレスビーは治安が悪く「一人ではホテルから出かけないように」とガイドから釘を刺された。群島部や山間部では子どもを中心にマラリアが急速に広まっている。医薬品はまったく足りていない。やはり楽園ではないような気がした。