【作品全体について】
本巻のブックレットには、キャラデザの大田和寛のインタビューが掲載されており、「うる星やつら」を例に「スタッフの熱意ある暴走が作品を面白くする」と語っていた。
その意見には大いに首肯するところだが、当時にしてもあれほどパロディ満載で、何でもアリな作品が多かった訳では無い。
他に思いつく同種の事例としては、ぐっと近年になってしまうが「エクセル・サーガ」「ギャラクシーエンジェル」あたりか。(ガイナックスの諸作品や「ケロロ軍曹」の場合、パロディというより「オマージュ」なので、少々毛色が異なる。)
長年アニメを見てきた上で、ことパロディに関して「大成功!文句なし!」と太鼓判を押せるのは、うる星、GA、ぱにぽにの3作が筆頭である。これらに共通するのは、パロディ対象を選ぶセンス、方法論の斬新さ、各キャラとの親和性、タイミング(時代性)、徹底した遊び心、である。
【本巻について】
恒例の作画修正回は第14話だが、今までの各巻ほどでは無い。本巻収録の第13〜16話は元々クオリティが高かったので、さして修正の必要もないのだろう。小ネタの追加はたっぷりあるし、主題歌の変更もある。詳しくは見てのお楽しみ、ということで。
また、ブックレットには「地球文化史」と称して、パロディの元ネタの系譜が(伏せ字だらけで)書いてあり、なかなかに楽しめる。
各話の内容についても軽く触れておく。
第13話‥番長モノが途中から何故かロボットモノに。森山雄治健在なり!。名作。
第14話‥大した話ではないが、作画が良好でベッキーが超絶可愛い。
第15話‥崖から落ちかけたバスが舞台の密室劇。パロディも膨大で気が遠くなる。名作。
第16話‥MIB風の大仕掛けが痛快。ニューヨークロケ。ゲーム風画面は大沼心演出の真骨頂。本作の最高傑作の一つ。
【結論】
この巻はホント名作揃い。これは買いでしょう。