私の記憶が確かならば、前巻収録の第6話、第8話、そして今巻に収録されている第10話、第12話あたりから、本作のネットでの評判も急速に高まり、「これはひょっとして凄い作品になるんじゃないか?」という意見が散見されるようになったかと思う。
個人的には第1話から「これは傑作になる!」と確信していたのだが、どうも世間では序盤の数話について「テンションの高い演出・凝ったビジュアルに比して、ギャグが滑り気味」という指摘が多かったようだ。
確かに、序盤ではまだ現場と脚本とに温度差があって、どんどん過激になる演出に、脚本のテンションが追いつかなかったようにも思う。今巻あたりからは脚本陣がキャラクターの個性を捉え出して、秀逸なセリフが目立つようになり、晴れて傑作になるべく動き出した印象だ。
特に今巻においては、第10話と第12話の脚本を担当した高山カツヒコの貢献が大きい。豊富な知識に支えられた、饒舌でマニアックな語り口と、膨大な引用・パロディは「ぱにぽにだっしゅ!」の方向性を決定づけたと言っても過言では無いだろう。
さて、DVDでは恒例となった手直しだが、まず第9話の修正量が凄い。
作画の修正や追加、テロップや黒板ネタの追加など、半数近くのカットで何らかの改変があるのではないか、と思わせる。実際、テレビ版には無いスタッフ名がかなり見られる。他の各話も、細々とした修正が多数ある。
また、OP曲が本巻ではすべて「ルーレット☆ルーレット」に統一されている。
本放送時には、余りにも「黄色いバカンス」が流れる話数が多かったので、丁度良いバランス修正だと思う。
また、第1巻ではやや内容の薄かったブックレットも、第2巻、本巻と徐々に内容を増して充実してきている。特に主要スタッフのインタビューは興味深い。
各巻4話収録というボリュームも含めて、実にサービス満点で商品価値の高いDVDである。