上司に「絶対感動します!」と薦めて頂き、読みました。
本当に感動ですね…電車で数ページ読んで、「ああこりゃいかん、泣く」とすぐさま読むのをやめました。。
温かみのある優しいタッチの絵で描かれるぱじとももちゃんの毎日は、儚く、でもほんわかと幸せそうで、こっちまでとっても幸せな気持ちになります。
シンプルな4コマ(時々8コマ)なんですが、とても色々なことを学ばされました。
【ただ1日を無事に過ごすことのありがたさ】
→75歳のぱじが、体に不安を感じながらも、懸命に幼いももちゃんを立派に育てるためにはまだまだ死ぬわけにはいかないんだ、と奮闘する日々の4コマが時々あります。
健康な体で、ちょっとしたことに喜んだり悲しんだりしながら、ただ1日を無事に過ごすということがどれだけありがたいかを深く感じ、じーんとなります。
【家族のかたちって何だろう】
→このゆびママ♪このゆびパパ♪…という歌を覚え可愛らしく歌っているももちゃんを、ぱじが「この子にはそんな人誰一人おらん」と不憫に思って涙する4コマなどを見ると、「家族のかたちって何だろう」と考えさせられます。
パパがいてママがいて、という形ではなくとも、別の形で幸せを築いているぱじとももちゃん。パパだけの家庭、ママだけの家庭でも、きっと別の形で幸せを築いている家庭はたくさんあるでしょう。
どんな形であれ、自分達なりの幸せを築いてさえいれば、それは立派な素晴らしい家族なのだ、とぱじとももちゃんに教えられました。
ちなみにその4コマ、もちろんももちゃんがとっても幸せなオチをつけてくれます。。
【働くありがたみ】
→高齢のぱじは、働き口を探して奮闘します。「働かなきゃならんほど苦しいかい?」と聞くご近所さんに、「なんとかやれとりますが、何よりわしがまだまだ働きたいんですわ」とぱじが笑顔で答えます。また、勤労感謝の日に先生から「働いている人にありがとうを言おうね」と言われ、「ちがうよ、働けることをありがとうだよ」と言うももちゃんのお話も。
元気に働けること、働いて人の役に立つこと、働いて家族を幸せにしてあげることがどれだけありがたいことかがよくわかります。
【地域社会のありかた】
→職を失ってしまったり病気になってしまったり、高齢のぱじには問題がたくさん発生します。が、その都度助けてくれるのがご近所の皆さん。ご飯を届けてくれたり、ももちゃんを預かってくれたり。保育園の発表会では、ももちゃん見たさに近所のおじいちゃんおばあちゃんがいっぱい!
社会的にか弱い立場にあるぱじとももちゃんに、周囲の人々が温かく手を差し伸べる様子を見ると、地域社会の役割とは社会的弱者を見守り、時には手を差し伸べることなのではないかと考えさせられます。
【おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう】
→私的ですが、優しいぱじの笑顔が、亡くなった祖父とかぶって…(泣)
小さい頃の私を大切にしてくれたおじいちゃん、おばあちゃんに心からありがとうを言いたい気持ちになりました。
家族や周囲の人に対して優しい気持ちになれる、老若男女どなたにもおすすめできる1冊です。