カバー写真にギョッとして手に取ったら、
あとは最後まで一気。
フランスでメイキャップ・アーティストとして
活躍するレイコ・クルックの自伝だ。
「愛と哀しみのボレロ」も「ノスフェラトゥ」も、
みてはいるのだが、そのメイクをしたのが、
この人だとは知らなかった。だが、
クラウス・キンスキー、ソフィア・ローレン、
ジャンヌ・モロー、イザベル・アジャーニ、
ヴェルナー・ヘルツォークなどなど、
錚々たる面々との交流を読んでいくうちに、
特殊メイク草創期の映画界の様子、
それに彼女の生まれ育った日本・パリの当時のことなども
よくわかって、とても面白い。
ジャンヌ・モローを窒息死させてしまいそうだった(!?)話
や、イザベル・アジャーニが泣きながら駆け込んできた話など、
楽しかった。
俳優や監督と違って、なかなか前に出ることのない
裏方さんの話は、やはり本人が語るしかない。
読んでいて清々しいし、元気がでる。