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ばるぼら (下) (角川文庫)
 
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ばるぼら (下) (角川文庫) [文庫]

手塚 治虫
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

耽美派の作家美倉洋介のもとにころがり込んできた美少女バルボラ。彼女に触発されて出来上った小説が超ベストセラーになるが…。バルボラは悪魔か女神か。芸術と狂気の間をゆれ動く、作家の栄光と喪失。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 235ページ
  • 出版社: 角川書店 (1996/12)
  • ISBN-10: 4041851335
  • ISBN-13: 978-4041851333
  • 発売日: 1996/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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理想の女性 2004/4/16
By あば
形式:文庫
人間は理想や非現実的なものを(ロマン)を求めるものだと思います。芸術家はそのロマンの部分を形にして、受け手はそれに共感したり、感銘を受けたりする。

ばるぼらは創造者のロマンを引き出す女性で、彼女にあった芸術家・作家は彼女が居ないと創作ができないとまで思ってしまう。酒飲みで放浪癖のある現実的には最悪の女性、でも創造者には最高の女性。なぜか読者としてもばるぼらの魅力に引き込まれてしまいます。

手塚氏も創造者であったため、理想の女性を描いたのでしょうか。邪推かもしれませんが、手塚自身が創作に対するジレンマを感じたときに描いた作品のような気がします。
手塚作品の中でも私小説的な意味を含む作品のような気がします。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
芸術、アートは、ヒトを惹きつけてやまない存在ですが、一体芸術とは何かを考え出すとぬかるみに嵌りこんでしまいます。
ばるぼらは、都会から吐き出された排泄物のような女として登場します。
彼女は、大酒のみで、言葉を飾らず、本能の赴くままに行動し、やがて主人公の耽美小説家、美倉洋介を虜にしてしまいます。
下巻は、ぼるぼら、が魔女であったというエピソードから開始されます。
ばるぼら、に心を奪われ、結婚に破れ、捨てられた美倉は、普通の状態ではありません。
彼女を追い掛け回し、呆れ果てられますが、最後に彼女を題材にした作品を残します。

作家とは、創作の森に迷い込んで運よくばるぼらに出会えた人のことを言うのかもしれません。
ダビンチのモナリザと古寺の仏像を比較し、芸術とは何か、を語る場面もあります。
手塚先生は、いずれもが時代を超えて人々を深く啓発させる膨大な作品を作り続けましたが、漫画というジャンルで捉えられ、芸術家の地位を必ずしも認められていたわけではありません。
手塚先生の芸術論が、この作品の端々に表れています。読み手にとって、それらを読み取ることがこの作品の深さに比例しているかもしれません。

筒井康隆や松本麗児といった人物が特別出演のように登場しているのも嬉しい限りです。
手塚作品としては、異色。漫画というジャンルではあまりみかけない、芸術をテーマにした作品です。
傑作だと思います。
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By twi
形式:文庫
フェリーニの「悪魔の首飾り」、水木しげるの魔女ものの短編の影響はいくらかある。芸術家はいろいろな作品から影響を受ける。極端な模倣でなければその作品の価値を大きく損なうことはない。
手塚は「きりひと讃歌」で医局の有様を彼なりに徹底的に描ききっている。また彼には「アドルフに告ぐ」など、社会性、政治性のある長短編作品が多い。
「政治にかかわると云々」はムネーモシュネーの狭い思想であり、手塚も同じかどうかはこの作品だけでは判然としない。
ばるぼらは中性的に見える。途中で妖艶に変幻するが。
誰か映画化してほしい。
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