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従って、普通のショップに並ぶ犬達についても、何となくしっかりとした環境で繁殖させられているのかと漠然と思っていた。
だが、そうでもなさそうだ。
気になるのは、一体どのくらいの犬達が本書にあるような劣悪な環境で生まされているのか、という点だ。
皆がみんなではないのだろうが、このご時世だ、恵まれた環境にいる子たちの方が少数なのではないだろうか。
ハスキーにしろチワワにしろブームになると、マーケットはそればかりになってしまうのだから、当然に乱造されているのだろう。
それに、本書では親の話だが、他書によれば売れ残った子犬たちも処分されるというではないか。
ペットショップで犬を買うというのなら、その親たちがしっかりとした環境で飼われているのか、そして売れ残った犬達をもらう「処分」しているのかを明確にしている店以外では買わないようにするべきだろう。それがせめてもの意思表示だと思う。
だが、そもそもペットショップなぞで犬を買うくらいなら、保健所に行って、殺されるのを待つばかりのかわいそうな犬達を救ってやるほうがはるかに正しいだろう。
まるでどこかの強制収容所でも見ているかのような恐ろしい衝撃的なものでした。殴られたあと、にごった目、多分栄養失調かストレスで抜け落ちた毛、赤ちゃん犬に吸い尽くされ腫れ上がったおっぱい・・・。こんな残酷なことが実際行われ、まだ他にもあるのだとしたら・・・。物言えぬ犬たちが本当にかわいそうで、そして申し訳ないという想いにかられました。
ただ救いだったのは、里親探しの会場で、生き残った62匹に対して(30匹あまりが力尽きて死んでいった)300人もの人々が集まり、人間不信に陥り、そう簡単にはなつかないであろう親犬たちを引き取りたいと申し出たこと。やはり心ある人間なら誰でもこの惨状をゆるせないと思うのです。それぞれの家庭に引き取られていった犬たちのその後の様子もいくつか載せられており、どの犬もみなやすらぎと人間への信頼を取り戻してくれて、愛情がいかに大事なものかを教えてくれています。
これはまさに動物愛護を越えて、幼児虐待や拉致監禁さえ考えさせられる大人が読むべき本であると思いました。
ペットショップの経営者たちは、はたしてこの現状を知っているのか、知らないのか・・・?
この本を読んでから、実際に私自身も独自で繁殖犬を保護し、そして間もない頃「ばっちゃん」を保護された宮崎さんご自身にドッグショウでお会いし、図々しくもいくつか質問をさせて頂きました。「ばっちゃん」のトラウマがかなり薄れてきたと思える様になったのは、保護からおよそ2年位経ってからの事だそうです。当時、私が保護したイヌはまだトラウマに悩まされておりましたのでその体験談はとても心強く、そして参考になりました。
この本のような劣悪な環境で過ごしたイヌ達は、多くのトラウマを抱えています。愛犬家でなくても、是非ともこういう事実にも目を向けて頂きたいです。彼らの無言のメッセージ(表情)を受け取ってください。イヌを飼いたいとお考えの方は是非、ペットショップに行く前に我が家に迎えられそうなイヌが保健所や保護団体に居るのではないか?と考えてみてください。
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