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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
佳作,
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レビュー対象商品: はりまや橋 [DVD] (DVD)
まず映像の美しさは、特筆に値します。撮影監督は、実相寺監督作品の多くを手がけた中堀正夫。高知市から西、須崎市・佐川町あたりの風景でしょうか。監督はアメリカ人、製作はアメリカの会社で、出演者とロケ地の大半は日本という映画ですが、日米双方の視点がバランスよく活かされています。監督は、1年間英語教師としてこの映画の舞台となる高知県に滞在したことがあり、現場を熟知しているとのこと。 ダニエルは、息子が描いた絵を「取り戻し」に高知にやってくるのだが、写真家である彼が、著作権のことを知らないはずがないのに、彼は、息子の絵を所有しているであろう家を訪ね、それをタダで持ち帰ろうとします...。 日本人に偏見のある「アメリカ人」が、日本人に触れて、日本と日本人を理解し、さらには日本に惚れこんでしまうというストーリーパターンですから、後半のシーンを印象づけるために、前半で思い切り「感じの悪い奴」を演じているということは分かりますが、そういうアメリカ人がいたら、日本人も黙ってはいないでしょう。このあたりには、少々違和感がありました。 後半のストーリーの展開を考慮して、あえて「違和感」をあたえるような設定にしたのかもしれないですが、このへんの是非に関しては、議論が分かれるところですね。 ただ、ありがちな設定ながら、平凡な展開を強烈に変える設定が、外国人=黒人であることと、舞台が東京ではなく外国人の姿すら珍しい高知の田舎であること。マイノリティに対する偏見をあぶり出す、この設定は上手かったですね。 全体的に、観せ方がクドくないのが良い。例えば神社のシーンでは、ふと紀子とミッキーを見かけた神主さんが、2人を茶に誘い、そのまま結婚式の世話をする。これを全てセリフなしで観せる。3人の様子・表情だけでそれがチャンと伝わる上手さがありました。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
多少の違和感はありますがウルッときます,
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レビュー対象商品: はりまや橋 [DVD] (DVD)
本作は,監督のアロン・ウルフォーク氏自身が実際にALT(英語指導助手)として高知県須崎市で1年間暮らした体験があったからこそ生まれた作品ですが,何でこの作品のタイトルを「はりまや橋」としたのかを考えてみたとき“深いなあ”と感じました。はりまや橋は,日本三大ガッカリ名所(札幌の時計台,沖縄首里城の朱礼の門)といわれることもありますが,“土佐の高知のはりまや橋で…”と歌ったペギー葉山さんの「よさこい節」は,僧侶の恋という“禁断の恋”を歌ったものとしてよく知られています。 人の心の中にある,予断や偏見が同和問題をはじめとした差別を生み,憎しみや誤解が人としての交わりを阻み,孤独と悲しみの淵に追いやります。 映画は,アメリカと日本の間にある戦争という歴史,黒人と日本人という人種の壁,英語と日本語という言葉の壁など,様々なわだかまりや壁にさえぎられた人たちの,心と心を結ぶ架け橋として,禁断の恋の象徴である“はりまや橋”をリンクさせ,かの地で新たな絆を築いてゆく父の姿を描いています。 ロケ地は高知県内とサンフランシスコで,日米韓の合作映画となっていますが韓国の匂いはほとんど感じられません。むしろ,外国人が感じた日本という感じで,ジンワリと泣ける作品に仕上がっていると思います。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ベン・ギロリの「反発」と「融和」への芝居が見事。,
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レビュー対象商品: はりまや橋 [DVD] (DVD)
東映は、以前からアメリカの製作会社とのコラボレートをよく行う。ただ、日米合作といっても日本人俳優をアメリカに連れて行くパターンがほとんどだったので、本作のようなケースは初めてだ。SFロケもあるが、ほとんどが高知県内で撮られており、黒人監督が日本国内で映画を撮るのも史上初だという。ウルフォーク監督は高知に1年間住んでいたこともあり、描き方も的確だったと思う。主演のベン・ギロリは、日本人を毛嫌いする、日本人から見ると「感じの悪いヤツ」だ。父親は大東亜戦争時代、日本軍に捕虜として殺され、愛する息子も日本で事故死してしまう。当初はその怒りだけで来日するので、本当に失礼極まりない男だが、そう思わせてしまう演技力はさすがハリウッドスターだ(TVが多いけれど)。製作も兼ねている名優、D・グローヴァーとは共に劇団を運営しており、息もピッタリだった。日本人では高岡早紀、清水美沙ともに「アメリカ人好み」の顔立ちだが、それだけではなく芝居もきっちりしていた。それとmisonoが可愛かったなあ(笑)。穂のかは蒼井優が目標だそうだが、七光りを感じさせない演技は今後も楽しみだ。中堀撮影監督の切り取る風景も素晴らしく、全編において違和感がない。SFではP・コヨーテも出演しており、観る前にあった「合作の怪しさとチープさ」を吹き飛ばしてくれた。最後の大団円、特に主人公が日本に移住してしまうのはちょっと展開早すぎ(笑)であるが、総合的には星4つです。特典映像はメイキングやインタビューが収録されており、日米の撮り方の差がわかって興味深い。
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