いわずとしれた三原順先生の不朽の名作です。
魂の叫びという言葉が文字通り、画面の全てから飛び出してきます。
小説というカテゴリーと少女マンガというカテゴリーのいずれも打破した新しい作品形式と言っても良いかと思えるほどに、充実したネーム(言葉、台詞の部分)、そして、テーマの重さ(今の『軽さこそが信条』のような少女マンガにはありえない世界です)。
でも、だからこそ、今こそ読むべきだと思うのです。
全巻通じて読んでも、分かるところは分かり、分からないところは分からないかもしれません。
でも、一つだけ。
それでも、『お前に生きて欲しいと…!』願うことすら己の罪であるかのように背負い込んでしまうアンジーの気持ちは、おそらく、誰でも共通のもの。
人は一人では生きられず、でも、死への抗えぬ情熱も捨てきれず。
だけど、そうすると取り残される哀しむ人がいるのです。
だから、生きて。それだけでいいから。
そんな叫びが聞こえてくる作品です。
どうか、全部。繰り返しお手元で。魂を感じて下さい。忘れないで下さい。愛して下さい。彼らの全てを。そして三原先生の魂を。