はぴねす!季節シリーズ第2弾として刊行された、オリジナル創作短編集の春編。
時期的には、主人公小日向雄真が瑞穂坂学園2年生に進級し小日向すももは瑞穂坂学園入学、普通科と魔法科の合同クラスができ、雄真と神坂春姫はクラス委員に選出された時期のお話なので、初々しいウブな話題があちらこちらに散りばめられている。
このすぷりんぐ、はぴねす!季節シリーズの中では、最も腹がよじれるほど面白おかしく笑えてくる一冊なのだ。とにかく、他の季節シリーズとは異なり、一回読んだだけで笑いが止まらないはぴねす!ならではのドタバタ劇が次々と押し寄せてくる、季節シリーズで「最良」の出来だと思われる。
ハーヴェストノベルズには珍しく、Hそのものよりもお色気(+シモネタ)がメインとなっており、まだ2年生あるいは1年生になったばかりのキャラの初々しいなれそめがそこに描かれている。おかげで、春に溜まったHフラストレーション(?)は、さまーで開花するというふうに繋がっていくのだ。
春のヒロインには、プロローグも含めると、渡良瀬準(?)・柊杏璃・神坂春姫・小日向音羽+御薙鈴莉+高峰ゆずは・小日向すもも+式守伊吹・学生ヒロイン全員といった具合である。お話としては、エイプリルフール・身体測定・魔法生物捕獲(?)・母の日・球技大会・中間テスト勉強といったイベントが用意されている。
今回のお色気、準にゃんの笑劇愛の告白(!)で雄真もドッキリ(?)でいきなりクスクスさせられるのはまだまだ序の口。何しろ、本書は胸ネタがテーマといって差し支えないだろう。とにかく、いろんなお話に胸にまつわるドタバタ抱腹劇がてんこもりなのだ。特に第1章と第2章では、完全にオッパイが「主人公」と化してるお話(!)という在り様。胸ネタの中には、準にゃんが巨乳化してイッちゃう!?なシーンもあり、準にゃんファンにとっても笑いが取れない一冊だ。
準にゃんファンにとっては、他にも、準にゃんとすもものデートがあったとか、身体測定のお話で、男子の列に並ぶのか女子の列に並ぶのかという描写が「じっくり」あるので、そこも見逃してはならない。
ういんどみるのおなじみキャラ「まんじゅう」が、はぴねす!全小説上唯一登場するのも本書なので、まんじゅうがどんなことをやらかすかは読んでお楽しみ。
一方で、雄真にとっては、第3章を頂点にトンデモナイ受難劇の連続なので、読んだ後には雄真にはご愁傷様と言いたいところだ。
とにかく、はぴねす!季節シリーズ史上最も抱腹絶倒させられるお話ばかりのこのすぷりんぐ。まずはとにかく手に取り読んでみよう。そして、大いに笑い転げようじゃないか(!?)