ブログで有名な「はっちゃん」本は人気作家並みに何冊も出ているけれど、この本は異色だ。写真集なのに、はっちゃんのいろんなポーズに合わせて古今東西の格言が並んでいる。ネコと名言がこんなに合うとは知らなかった。不思議だ。
たとえば、「私はただ寝ているのではない、えらいことを考えようと思って寝て居るのである」(夏目漱石)なんて格言が、ソファの上で丸まって眠るはっちゃんの写真の上についていると、幸せそうな寝顔がミョーに哲学的に見えたりする。
「太陽が輝くかぎり、希望もまた輝く」(シラー。巻末の索引を見たらドイツの劇作家で詩人。ゲーテの友人だったらしい)は、はっちゃんの後ろから射している太陽の光が耳のところでキラッと光る写真に付いている。こっちは何だか神々しい。
といっても、格言も本の雰囲気も説教くさくないから、はっちゃんの可愛い表情や仕種を楽しみながらページをめくれる。それで十分癒やされるし、少し賢くなれる。いや、賢くなった気分になれるか。ちなみにはっちゃん自身の格言も載っている。「いいじゃんてきとーで!」だって。何か気が楽になった。