本書によると、米国では毎年百万人以上の人たちが会社を立ち上げる一方、1年目に40%、5年目で80%以上が姿を消しているという。その多くは「事業の中心となる専門的な能力があれば、事業を経営する能力は十分に備わっている」という誤った仮定で事業を始めるからだ。実際には専門的な仕事をこなすことと、事業を経営することは全く別の問題だと述べる。帳簿をつけたり、人を雇ったりと、これまでに経験がないような仕事がわき出してきて、本業に手が回らなくなる。そうならないためには、収益を生み出す事業を定型化して、パッケージにしてしまうことが大事だ。つまり、自分がいなくても、ほかの人が同じように事業を回せる仕組みをつくることだという。そして、「どうすれば、ほかの人に任せても、事業は成長するだろうか?」などの質問を投げかけ、目標設定や組織戦略、人材戦略など、具体的なノウハウを解説していく。
職人タイプの経営者が本物の経営者になるために参考とするには最善の書であり、スモールビジネスに関心のある人にもおすすめしたい。(田中武)
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31 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
金持ち父さん読んだなら必読,
By もりぞう (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術 (単行本)
「7つの習慣」を抑え、米国・成長企業500社のCEOがNo.1に選んだ本。「金持ち父さん、貧乏父さん」のロバート・キヨサキ氏が絶賛!と紹介されているだけでも興味がそそられる。実際、これらの書に比肩する内容であると思った。著者は20年間で25000社以上のスモールビジネスに対してアドバイスを行っきた、起業術コンサルティングのプロである。数多くのアドバイス経験から導かれた、「成功していない人」にありがちな人物パターンを、サラという架空の人物を設定することにより、サラに対するアドバイス形式で、「成功する人」になるには何が必要かを説く。 事業を立ち上げようとする人には、「起業家」「マネージャー」「職人」の3つの人格が必要であるといい、大方の人は「職人」の人格しか持ち合わせていないため、事業の縮小、倒産などの壁にぶつかると主張する。本書では、「起業家」に重点を置いて述べられている。 「起業家」の視点として、他人に任せてもうまくいく事業モデルの構築こと、どこで誰がやっても結果が出せること、ライバルとの差別化が重要であり、「イノベーション→数値化→マニュアル化」のサイクルを休みなく続けることが、事業を継続することの活力となると提唱する。このことはマクドナルドが現在の規模にまで発展した事例を交え、詳しく解説されている。
32 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読みやすい!,
By shima (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術 (単行本)
物語風に書かれていて読みやすい。実際に事業を起こして失敗している人に アドバイスをしながら 理想的な起業とは何かを説く。 「起業家」「マネジャー」「職人」という 三つの概念を持ち出して説明する様に おもわず、「おお。」とうなってしまった。 失敗する事業は「職人」の人格が強いんですね。 「人生の目標=事業の目標」に。 自分が仕事をやらなくてもいい仕組みを作る。 私は金持ち父さんの本で 薦められているのを見て購入しました。 すばらしい本だと思います。
39 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
普通の起業家への実戦的アドバイス,
By tulipa (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術 (単行本)
経営学に出てきそうなイノベーションを起こす華々しい起業家ではなく、どこにでもいそうな「ふと、商売を始めてしまった」という職人肌的な人達へ送る「事業家への道案内」という内容です。自分がいなくても、自動的に運営される組織を生み出す手順をマクドナルドが生み出したフランチャイズ方式を例に説明している。 基本的なサイクルは、「イノベーション」→「数値化」→「マニュアル化」である。「イノベーション」は、「お客様へ声のかけ方を工夫する」等の具体的な手法、「数値化」はその「イノベーション」の効果を計ること、「マニュアル化」はそれを誰でもできるように文書化することである。マニュアル化は、一見、人間的でなように感じてアレルギーを起こしそうであるが、料理でのレシピにあたるもので、確実に業務をこなす上で必要である。 そして、次の7つのステップを実施する。 私がおもしろいなと思ったのが、人材戦略である。章タイトルに「事業とはゲームである」というのがそれを語っている。組織の中にいて、何がやる気を失わせるかというと「自分がやっていることが利益等にどう影響するのかわからない」というものがある。自分がやっていることが確実に最終結果にどう影響するのか分かり、個々の業務上の工夫がその結果に結びつけばやる気が起こるのは目に見えている。 ゲームは雇用から始まるが、その進め方が面白い。 2.応募者と面接を行う。経歴と業務経験だけでなく、オーナーの経営理念について議論を行う。また、自分が適任だと思う理由も聞いてみる。 ・経営理念を説明するためのシステムを紹介する。 多くのサラリーマンに、直接的に関係ない、経営戦略本が売れるのは、きっと、自分がやっていることが最終的にどう関連しているのか知りたい気持ちが強いのではないだろうか。ゲームと割り切り、仕事を進める考え方は、テレビゲーム親しんでいる世代にとって、モチベーションをあげ成果を生むうまい考え方である。 最後に、次の中国のことわざを引用している。
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