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はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫)
 
 

はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫) [文庫]

野矢 茂樹 , 植田 真
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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 「人間は考える葦である」パスカルはこう規定した。この自明の理とされている「考える」ことは何かを、わかりやすく読み解こうと試みた絵本風哲学書である。考えることについて考えた平易な言葉遣いと、考えるまなざしでとらえたシンプルな風景が、ふたすじの小川のように同時に進行して本全体の余白をかたどっている。その余白に、ときどき顔を出して哲学の門に至る道案内役をつとめているのは、世界中の子どもたちの永遠の友だちであるクマのプーさんだ。

   著者は、哲学に欠かせない推論や観察、論理などは、考えるためのいくつかの技術にすぎず、問題解決のもとに取捨選択してうまくつなげることこそ重要であると語りかける。融通無碍(ゆうずうむげ)に足場を変え軽やかに踊るように、新しい風景と出あいながら一歩を踏み出すこと。絶えずチューニングして過敏な楽器のような状態で、自分の心にひびく「あ、そうか!(ヘウレーカ)」という神の声に耳を澄ますこと。「考える」という営為を、哲学や論理学の領域にとどめることなく、人や物事の新たな関係、新たな意味を生みだすプリミティブな力として大切にするよう促している。

   読み終えて、「ヘウレーカ!(わかった)」とアルキメデスのように叫ぶわけにはいかないだろうが、情報の演算処理に追われがちな大人の思考回路を、一瞬リセットしてくれるかもしれない。(土肥 菜) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

考えるってどうすること?――。見えない枠組みを疑う、自分を外に開く。上手に考えるためのヒントを解説するイラスト満載の哲学絵本。

「考えるってどうすること?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?
本書では、「考える」とはどういうことなのか、どうすればもっと上手に考えられるようになるのかを、心なごむ絵とともにやさしく解き明かします。たとえば、なぞなぞを解くことが哲学のきっかけになっていたり、なにげなく見ている夜空の星から「問題」の本質が見えてきたりする――そんな、身近な例をたくさんあげて、「考える」ということの本質に迫ります。また、身近な話題だけでなく、論理学によって、よく言われる「論理的に考える」ということは、実はできないということも証明します。
見えているものをそのまま見ているだけでは考えることはできません。無知や無秩序からは問いは生じないからです。見えない枠組をはずし、いろんな知識をもち、いろんな理論を引き受けるからこそ、多くのことを鋭く問い、考えられるようになるのです。
本当の「考える力」が身につく哲学絵本。


登録情報

  • 文庫: 223ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2004/08)
  • ISBN-10: 456966203X
  • ISBN-13: 978-4569662039
  • 発売日: 2004/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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28 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」の訳者解説がわかりやすかったので、

野矢氏の著作をいくつか適当に手にとってみた。そのなかの一冊である。

本書のテーマは「考える」ということそのものである。

考えるというのは、いったい何をすることか。あらためて問われるとよくわからない。

野矢氏は、次のようにいう。

■「考える」っていうのも、けっきょく、ぜんぜん心の状態や心の働きなんかじゃないんだ。頭の中で「思考」という作業をしているわけじゃない。P26

■考えるっていうのは、耳を澄ますこと、研ぎ澄ますこと。P30

■答えの候補があらわれたとき、いつでもそれを捕まえられるように「チューニング」している、ということ。P29

なんとなく、いい感じである。

体裁もこの手の本としては相当変わっていて、半分はポエム調のイラストだし、

文の調子もくだけていて語りおろし風である。

小中学生向け、といってもいいかもしれない。

しかし、わかりやすさのために、なにかを犠牲にしているわけではない。

抽象的で難解な哲学書と同等以上に、深く厳密に問題をとらえようとしている。

なにしろ、PHP文庫だし、ほのぼのイラストだし、癒し系には違いないが、

なかなかどうして、みかけによらず、切れ味の鋭い本である。

哲学とはそもそも何であったか、それをあらためて考えるきっかけになった。
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 考えることってのは、そういえばこういうことだったよな。と、何か張り詰めていたものがパァーンとはじけた感じです。
 解決策を見つけなきゃ、と思い、一生懸命考えようとしていた自分は、実はただじっとして動こうとしていなかっただけだったのかもしれない。

 そんなに考えてばかりいても、実は何も見つかったりはしないのだ。逆に少し忘れるくらいの方がいい。身体を動かして、行動し始めた方がいい。
 そういうことにまた改めて気づくことが出来ました。わかっているようで、忘れていることなんだよね。
 野矢さんの本は何冊か読んでいるけど、この本はかるーく読めます。装丁もグッド。

このレビューは参考になりましたか?
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hoop.euqset.org VINE™ メンバー
形式:文庫
某心理学専攻の知人が読んでいたので、私も読んでみた。
#その某氏はBlogに記事を書いていたはずだが、今見ると見あたらない。

考えるってのは、ないものを認識することという記述には目から鱗が落ちた。
#日々、仕事で「To BeとAs Isのギャップがどうしたこうした」と議論しているのに、
#その根本的なことをここまでズバリとは言えなかった。

あるがままにすべてを受け止めれば、確かに問題はなにもなく、
考えることもない。
でも、それでは進歩というものはないのであろう。

また、「型」を知っているからこそ、「型破り」も認識できるというのも
日々考えていたことを見事にいわれた気がする。
型に対する「守」がなければ、「破」も「離」もないよな。

「頭の外で考える」というのも新鮮だった。
打ち合わせでも、頭から口を経由して言葉として出してこその考えであろうし、
ホワイトボードに考えを書き表してこその考えだろう。

外に出してこそ進歩があると思う。

文庫本ですが、横書きで新鮮ですし、文と関係ありそうななさそうなイラストが
またいい感じです。

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