繊維について詳しく知りたかったので読んでみました。
本書はもともと信州大学繊維学部の1年次生を対象とした授業の教科書として企画されたもので、『はじめて学ぶ〜』のタイトルに偽りなく、繊維の知識を全く持たない読者でも十分理解できるように作られています。
大学の授業の教科書といっても、いかにも教科書然とした文章とは程遠く丁寧で優しい文章であり、さらに手書きの図なんかも多用されています。
また、コラムや豆知識等も載せてあって単調な構成ではありません。
正直一読しただけでは到底頭に入りきらないぐらいの情報量ですし、かなり専門的なところにまで踏み込んでいるのではないかと思う箇所もあり(あくまで素人目線ですが)、繊維の素人を中程度のレベルの知識を持つ者に育てあげる力を持った良書だと思います。