viやVimの解説本はO'Reillyからたくさん出ている。そちらのほうが網羅性も高いし、入門に適している本もある。その中で、この本を見ると…非常に中途半端だ。
もちろん、「はじめての」のタイトルに恥じない、初心者に優しい本だ。そもそもviは非常に癖のあるエディタだ。モニタのついている計算機の黎明期に作られている。そのために「モード」というものがあり、逆にそのせいで同じキーに複数の意味を割り付けることが可能になり、結果としてえらく複雑なことがサクサクとできたりする。これに正規表現が加わって、viを最強のエディタにしている。この本はその辺りを、初心者…というか、もっと「ユーザーインタラクション性の高い」エディタしか使ったことのない人たちに判りやすく説明している。
のだが、exコマンド辺りから「オプションがあることは書いてあるのに、それがどういう意味なのかは書いてない」とか、「説明があちらこちらに分散していて一覧性が無い」とか…そういう「初心者向けに必要な説明の仕方」が守られていない状態に陥っている。
結果として、初心者が最初に見る分にはいいのだが、結局この本の役目はすぐに終わって
入門vi 第6版のような本を買いなおす羽目に陥る…それなら最初から
入門vi だけで十分だ。
もうちょっと「一緒に歩んでくれる」ような本にしたほうが良かったのではないだろうか。