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はじめての唯識
 
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はじめての唯識 [単行本]

多川 俊映
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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はじめての唯識 + やさしい唯識―心の秘密を解く (NHKライブラリー)
合計価格: ¥ 2,856

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

できるだけ平易な文章で、唯識の教えを簡素に紹介した入門書。

内容(「MARC」データベースより)

仏教の諸教学の中でも唯識は特に、煩悩から悟りへの深層心理的な過程を明快に解明して、現代的な魅力をもつ。難解とされる学説の要点をわかりやすく解説した入門書。89年刊「唯識十章」の改題・増補・新装版。

登録情報

  • 単行本: 286ページ
  • 出版社: 春秋社 (2001/10)
  • ISBN-10: 4393135040
  • ISBN-13: 978-4393135044
  • 発売日: 2001/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 佐藤優が本書を紹介しているのを読んで手に取る機会を得た。

 一点目。
 唯識仏教とは 人間の意識を高度かつ詳細に渡って分析する哲学である点が良く分かった。日常の中で自分の意識の動きというものを当たり前だとしか思ってこなかった僕にとって、本書で分析される「人の認識の仕方」に関しては目から鱗が落ちる思いがした。また、かような思考が2000年以上前になされていたという事実には驚嘆した。

 二点目。
 そんな分析から見えてくる自分自身の「意識」の「力」と「どうしょうもなさ」を強く感じた。
 本書が説く僕らの認識とは、どうしょうもなく自分の我執と偏見に満ちたものになっている。目の前の事物に関しても、それを見る際にはかならず自分の「意識」と「無意識」というフィルターが掛かってしまう。しかもそれに気がつくことは難しい。
 かくて、そのような不透明な眼でしか眺められない世界というものを、一体自分としてどうしたらよいのか。そういう一種の無力感すら感じさせられるものがあった。

 三点目。
 仏教とは高度な哲学であるという思いを深くした。高度な哲学が宗教足り得るのかという質問が心に浮かんできている。これに対しては、現状自分なりの答えは出せないことも確かだ。今後十年から二十年掛けて本を読み、考える時間が有ったならば、ぜひゆっくり考えていきたい。
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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書の存在は小室直樹の「日本人のための宗教原論」の引用で始めて知った。その中で唯識(唯識所変)とは我々の心こそが物事を作り上げ、決定しているのだと言っている。
また、その理論は行動心理学および精神分析学に喩えるとわかりやすいとも。それほど理論体系ずけられた教義であり、末那識(まなしき)・阿頼那識(あらやしき)など耳馴染みのない言葉も多く難解な内容を奈良・興福寺貫主がわかり易く身のまわりの事例なども引用しながら噛み砕いて解説されている。識という教説より仏教原論を理解するうえで最適の一冊ではないだろうか。
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
仏教系の高校に学んだものとしては、いかに特定の宗教に信仰心が皆無としても、本書の凄さは何となくわかる。平易しかも達意の文章が、まず持って見事! 文章の論理的なこと。それはおそらく仏教という最も科学的な宗教を、著者が極めているからであろう。

中身に就いては云々できる素養は当方にない。読者それぞれが三読四読、十年かけて読んでもよかろうし、本書から派生して、他の専門書にドンドン読書は深まって行くだろう。

第1章冒頭に説かれる「大隠は市井に遁る、小隠は山中に遁る」に深く感銘を受けた。これは大いなる希望ではないだろうか。人間的完成、その過程としての人格の陶冶は、悟りきった孤独な苦悩ではないのであると評者は受け取った。いま己が生きているこの現場、様々な人間が居て、様々な苦悩や喜びが交差するこの市井にこそ、人間理解の要諦があるのだ。そして、そこにこそ本当の「自分探し」の意味もある。自己などというものは、社会におけるアクションやビヘイビアを通じてしか理解し得ない。感得できない。
但し、市井の喧騒において、その喧騒が気にならないというレベル(「心遠ければ」の境地)に達するまで、厳しい修行が不可欠ではあろうが・・・・。

そこはそれぞれの読者が犀の角がごとき歩みで生き、熟考するほかなし。

それにしても、理解するためには永年の修行と猛勉強を要するらしい唯識の概要とキモが、評者のような読書スピードが極めて遅い者にも5時間くらいでつかめるようになるから、本書は絶賛に値しよう。
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