刑法総論は多くの人にとって,とっつきにくいと聞きます。実際,僕にとっても頭に入りにくかった記憶があります。抽象的な言葉,こみ入った議論を数百頁にわたって理解しなければならないと思うと,法律が嫌になっても仕方がないことだと思います。
そんな中で本書は,著者が『高校生でも理解できるように説明しました』と述べられているように,非常にわかりやすかったです。その内容も基本書で本格的に刑法を学ぶにあたって,最低限知っておいた方がよい基本概念については,一通り説明されているので短時間(3時間もあれば十分かと思われます)で総論分野を概観できます。
優秀な先輩方は,『全体を把握した上で,今自分の学習している所がどのように位置づけられるのかを意識するのがよい』とおっしゃられているので,そういった意味で本書は大変有益だと思われます。
また,脚注に条文が引用されているので電車の中などでも学習しやすかったです。