論理実証主義からその批判と継承をしたクワインとその高弟デイヴィドソンを中心に
分析哲学の歴史が概観できる。
それぞれの哲学者の提唱する理論を論理記号を使わずにとてもわかりやすく
かつ要点はけっして外さず解説している。
おそらくこれ以上わかりやく多方向に開かれた分析哲学の入門書はないだろう。
また著者は分析哲学の用語を我流に解釈して濫用する現代思想系の批評家や哲学者を皮肉を込めて牽制しつつも、巻末などではフーコーの権力論やハーバーマスなんかも
参考文献として紹介していて
そういう意味でも大庭健ならではの他に類のない著書になっていて面白い。