本書は、「SPSSとAmosによる心理・調査データ解析−因子分析・共分散構造分析まで」と同じく、心理学専攻の学生だけではなく、パス解析を行う者にとっては必携の書だと思います。いや、「SPSSとAmosによる〜」よりも詳しく書かれているので、初心者にはもっと向いているかもしれません。単方向矢印(因果関係)や双方向矢印(相関関係)など、基本的なパス解析の初歩の事項の意味から、多母集団同時分析の方法まで、必要なことが本当にわかりやすく解説してあり、これ以上の本は見あたらないと思っています。お陰で、初めてパス解析を行った私でも、この本を片手に最後までじっくり取り組むことができ、論文を完成させることができました。あとは欲を言えば、多母集団同時分析のところで、「等値制約」についても少し書いていただけるともっとよかったかなとは思いますが。でも、Amos関連の文献の紹介も載っているので、参考にすることができ助かりました。