数多くの参考書や教科書でなじみのあった相原先生がこのたび新書を出されたと聞いて、大きな期待とともに読みました。
本書では、まず私たち日本人が普段中国語に対して「字面だけ見るとマスターできそうなのに発音を耳にすると遠い世界だと感じる」原因を取り上げてその独特の発音のしくみを解説し、その後、文の構成要素、そして中国語固有の表現の根底となる文化や民族性について、相原先生得意のジョークを交えて軽快に説明されています。
中でも、テーマ「中国語 修飾語は前に 補語うしろ」の解説では、中国語学習者が直面する補語という理解困難な新しい概念について、一語(一字)ずつ意味を持たせてから再び句として組み合わせて意味を再考するという説明法により、非常に納得できる根本的な理解が得られます。
私は現在仕事で中国語を使う機会が多く、同僚に中国語への取りかかり方を尋ねられるといつもまじめな学習書(まじめといっても相原先生の学習書は微妙にジョークが存在します!)を紹介していたのですが、机に向かって身構えなくても、通勤時間やくつろぎの時間に楽しく読み進められ且つ中国語世界の全体像を把握できる本書を、まずは紹介したいと思っています。
帯の宣伝どおり、「最速の入門書」として最適だと感じたので★5つです!