私は本書をいささか意地悪な視点で読もうとしている。
メンタルクリニックや心療内科、学校カウンセラーや、産業カウンセラー。
カウンセリングを受けるチャンスが増えている。
そこで私は、この本のカウンセリングこそが正しいと仮定して、では
「悪いカウンセラー」とはどんなカウンセラーかを探ろうと思ったのである。
以下はこの本から読み取った悪いカウンセラーである。
「大丈夫ですよ。など根拠の無い安請け合いゐする」
「上から目線である。相談者の悩みの地点に下りてこない」
「このカウンセラーは妥協で生きてきた人だと感じさせてしまう」
「相談の話を聞くのに努力をしてきいている感じがする、つまり話ずらい」
「先生、どうすればいいんでしょう、と聞きたくなってしまう」
「話を聞くよりアドバイスしたがる」
「悩みの原因探しをしようとする」
「他のカウンセラーを紹介してくれない」
私は、自分のことではなく、カウンセラーと名乗る人に3人ほど会ったことがあるが
3人とも上のどれかに当てはまる人であった。不運だったのだろうか。
本書の中で「人生相談とカウンセリングはどこが違うのか」という章がおもしろい。
「対象となる人はほとんど重複しており、人生相談はアドバイスを与えるものであり、
カウンセリングは話をよく聞き(傾聴)自己決定を促すものだそうだ」
「科学風味の粉を振りかけた人生相談がカウンセリングだ」と思っていた私の考えは
訂正すべきようだ。
人生相談は適当に生きてきた人の答えの方が含蓄があったりするが、カウンセラーは
「生きることの否定的な面にも決して逃げることなく、内面を見つめる」ことが必要で
テキトーに妥協で生きた人にはできないとのことだ。