「やまとの羽根」、週刊少年マガジンでは4年にわたって連載されていた「スマッシュ」で有名な咲香里氏のラブコメ作品。
2000年初期に物議を醸した「春よ、来い」以来の本格恋愛作品であり、コンセプトはさんりようこ氏の「B型H系」に通じるところがある。いわゆる交際の端緒、性交渉など、人生で必ず通過する様々な初体験を目指す上での、男女の心の動きをコミカルに描いた内容であって、咲氏の本貫である恋愛畑として本領が発揮されている作品であると言える。
第2集は、メインヒロイン・大道加奈(中央)に続き、カバーグラビアに登場した、中澤裕美(右)、桐島れみ(左)というヒロイン格も登場し、プラトニックな関係から、勘違い擦れ違いなどの迷走を経て人を好きになって行くなどの過程を、咲氏の持つキャラクタ創作の特長を活かして、抵抗感無く読み進めることが出来る。「春よ、来い」とは違い重厚なストーリー性に息苦しいというような感覚は無く、文字通り気軽に読み進めることが出来るので非常に楽しみがあるのだ。
女性作家ながら、男性キャラクタの心理描写も的確で、成年誌での活躍も見せたことがある咲氏ならではのストーリー構築の奥深さは、当に天下第一級の恋愛漫画家と呼んでも過言ではないだろう。