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100 人中、90人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
面白いしかし浅い,
By King "Kaji" (東京都文京区白山) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: のぼうの城 (単行本)
ページを倍増してでも、それぞれのエピソードを掘り下げて書いて欲しかった。戦は一合戦だけ、領民が慕う理由についても今一納得できない。 キャラクター設定が絶妙なだけに残念です。 同じ題材を用いた「水の城―いまだ落城せず (祥伝社文庫)」の方が 戦いや領民の感情など深く掘り下げて書かれており秀逸です。 2つ対比して読み比べてみると面白いです。
52 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
快作です! 初作品ゆえの甲乙はある。,
By
レビュー対象商品: のぼうの城 (単行本)
昨年末に立ち読みしたときはピンとこなかったものの、本の帯に20万部と書かれているのを見て、やっと買って読んだ。20万部も売れるのは、それなりの理由があると感じた。まず、忍城攻防という題材の取り方、丹念な資料の読解、ふだん歴史物には馴染みのない読者層への配慮等々。これが著者にとってこの小説が初作であるとは驚きです。末恐ろしい才能を感じる。 ただ、それらとは表裏をなすことだが、ふだん歴史物時代物、あるいは小説を読み慣れた読者の感想は反対になるような気もしている。そんな点が多々あるけれど、ひとつだけ上げるとすれば、“良くも悪くも映像的すぎる”気がする。小説が、丹念に文章を練り上げて、読者の脳裏に画像を想像させるプロセスが残念ながら、欠落してしまっている。 とくに、前半において、成田氏ゆかりの武将が沢山でてくるところで、それが顕著だ。映画やドラマなどで、役者を使うならばその役者のキャラで視聴者を納得さえられると思うが、小説では無理があるように思う。前半は冗長、退屈であると他のレビュー者が書かれている原因もそこにあると思う。私は、歴史小説もけっこう好きで読んでいるので、とくにその感が強い。 著者は脚本家ということなので、それが特徴なのかも知れない。 ともかく、ふだんは歴史小説など買わない層を大量に取り込んでいるだろうから、それだけでも大変な功績だと思う。著者は、資料をしっかりと読み込み、思想などしっかり持っているらしいので、今後に大いに期待したい。 歴史物が好きな読者は、あまり面白くないと感じるかも知れない。 帯に、モデルや俳優の評が載っているが、それ以上のものではないことは事前に理解した上で、読まれると、がっかりすることもないと思う。
60 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
良い意味でも悪い意味でも「漫画」である,
By chess (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: のぼうの城 (単行本)
なかなか売れているらしい。確かにエンターテインメントとしてのストーリー性はあるし、一気に読める。しかし、小説としての完成度はいまいち。 登場人物たちの時代考証を無視した言動(茶髪の武将が出てきそうな世界観である)が多々見られるが、これはもちろん意図的な現代風アレンジであって、そのことを批判するのではない。この手法は、若者にとっては司馬遼よりもスタイリッシュに感じられるだろうし、時代小説の裾野を広げるものであると評価できる。 問題は、登場人物たちの描写である。彼らの『花の慶次』のような、つまり漫画のような描写がこの小説への感情移入を妨げている。なにより、主人公たる成田長親のキャラクターでありタレントであるところの「人間性」、つまり「将器」についての納得ある説明がされていないのが決定的に評価を下げている。語り部的役割である猛将正木丹波守のアフターストーリーにも同様のことが言えるが、初めに結論ありきの物語展開が強引で、一度疑問を感じて立ち止まってしまった読者を置き去りにしてしまう。 さらに敢えていえば、日本文学が得意としてきた人物の心の陰影に関する描写が極端に少ない。これは、「表現のための物語」ではなく「物語のための表現」が優先され、物語そのものが目的化した結果であると言えよう。 まあ、見方を変えて言い換えれば、スマートな展開で無駄がないとも言えるのかもしれない。してみれば、このあたりが「本を読まない」とされる若者にとって、読みやすく面白いと感じられる一因なのだろう。 いずれにしても、私も若者の端くれだし、読み物としては面白いと思う。小説ではなく、漫画だと思って読むと良いだろう。
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