開拓時代の大草原を舞台に、姉娘アンナの視点で「家族になること」をやさしく丁寧に描いた1冊である。ストーリーはあくまでシンプルで短いものだ。しかし、描かれる子どもたちの気持ちや、人物、景色は鮮やかな映像として見えるように生き生きと描かれ、そこに読者は大きなドラマをみるだろう。
1985年にアメリカで出版された本書は、アメリカのすぐれた児童文学に与えられる第66回ニューベリー賞、第3回スコット・オデール賞を受賞。続編として『草原のサラ』が出版され、テレビ映画化もされた作品である。日本では1度絶版になったものの再出版を求める声にこたえて、出版社を変えての刊行となったという。
中村悦子が描く日本版の挿絵は繊細で優しく、本書の世界観を盛り上げるのに一役買っている。丁寧に子どもたちの気持ちを拾い上げ、読むものの気持ちをやさしく揺さぶる本書は、子どもたちだけのものにしておくにはもったいない。家族そろって、「家族とはなにか」ということを考えてみたくなる1冊である。(小山由絵)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
CD版のレビューです,
By カスタマー
本の内容が良かったので発音も聞いてみたくてCDを購入しました。アメリカのTVドラマでサラを演じたグレン・クロースが朗読しています。お父さん、アンナ、ケイレブの会話を、声音を変えて演じ分けていますが、声を無理に子供っぽくしたり男性っぽくしているので、かえって聞き取りにくく、ケイレブを演じているところでは、急に声がカン高く突き刺すような感じになって、聞いる間中、何度もギクっギクっとしました。普通に朗読してくれる方がずっとよかったです。本の内容自体はとても良くて5つ星だったので、CDはあくまでもその朗読のひとつのサンプルとしてヒアリングに役立てればいいのかと思います。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
とてもシンプルな作品なのになぜか涙がでそうです,
By カスタマー
レビュー対象商品: のっぽのサラ (Best choice) (単行本)
母をなくした大草原の一家のもとへ、メイン州の海辺から訪れた女性がのっぽでぶさいくのサラです。ユーモアがあって意思が強いサラがこのうちのお母さんになってくれたら、、、けれど大草原にはサラの好きな海がありません。海の話をするときのサラはどこかさびしそうです。小学校中学年から読めそうな、大きな文字の本なのですが、丁寧に言葉を選んでかかれているので、大きな感動を与えてくれました。密かに母親を求める子供たちのいじらしさ。生活に愛情を込めるすべを知っているサラ。 ニューベリー賞受賞作品です。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
涼しい風が吹くような本,
By お父さんと子供が新しいお母さんを迎え入れる過程を描いています。 読んでいると、とてもほほえましい光景が目に浮かんできます。そして、サラの住んでいる海のある町の風景、親子の住んでいる丘の風景。まざまざと目に浮かんできます。彼らのやり取りがまるで、両方の町をつないで吹く風のような気がしました。
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