テレビや映画のシーンが脳裏によぎります。時系列に音楽が並べてあり、ストーリーの展開に添っているのがファンにとって嬉しい配慮でした。
リーフレットは20ページ、曲目の掲載は当然として、のだめと千秋のポートレイトが4ページ、各曲の簡単な解説と原作の1コマも盛りだくさんに挿入してありました。
[Disc1]は『「桃が丘」BEST』として「のだめと千秋の出会いから、感動の連続ドラマ最終回」までの音楽を43曲抜粋しています。聴きどころのみですので、もう少し聴きたいと思わせる演奏でしたが、逆にクラシック音楽の入門には最適か、とも思っています。
[Disc2]は『「inヨーロッパ(巴里編)」BEST』で、スペシャル・ドラマで使用した35曲が抜粋して入っており、メリハリの効いた躍動感のある演奏が続きます。音楽のハイライト部分を続けて聴くのもまた乙なものです。
[Disc3]は『「映画最終楽章BGM集」&「ベト7」(千秋ウィーンVER.全楽章完全版)』でした。1曲目のリストの『ファウスト交響曲より第3楽章「メフィストフェレス」から「神秘の合唱」』では、テノールのポール・ポッツが参加して美声を披露しています。
[Disc4] 『(1) ショパン作曲の「ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11」と (2) ラヴェル作曲の「ピアノ協奏曲ト長調」』のピアノはラン・ラン、指揮は飯森範親、のだめオーケストラの演奏です。ラン・ランの音はまさしく♪が空中に舞うような粒立ちのよい切れ味で、聴き慣れたショパンからもハッとするような新鮮さが伝わってきます。ピアノ・パートもホールでの演奏より大きく聴こえ、ピアノに関心のある方には好きかもしれません。ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」は、ラン・ランにとっても初録音ということで貴重な演奏になりました。