タイトルと、完璧過ぎる装丁のデザインでジャケ買い。
帯に、「宇宙論から美学、進化論までを総動員して<覗き>という人間の深淵を解き明かす力作」と書いてあるが正にそんな感じで、いきなり宇宙の話から始まってビックリ。
帯にはこうも書いてある。
「世界初の体系的<覗き学>の提唱!」と。
そりゃそうだろ(笑)
ハードカバーで445ページ、詳細な脚注もついていて、巻末には史上初の(笑)、「覗き学キーワード集」もついている。
とにかく、「覗き」だけをここまで深く掘り下げたものは他に無いであろうし、実際読んだ後にはもっと掘り下げるべきものであったことがわかる。単純に、面白い。
著者の三浦俊彦は分析哲学者、論理学哲学者であって、「きちんとした」本を書いているのに、こんな本を書いてイメージとかは大丈夫なのかと心配になってしまう程の内容。
但し、もちろん著者自身は、「覗き」という行為をきちんとしたものとして扱っているし(芸術性も存在するという)、覗き=気持ちが悪い としか思わない(思えない)人々については残念に思っているに違いない。
だからこそ、今までどんな学者も深くは扱わなかった「覗き」を体系的な学問の対象として昇華させたのであろうし、そこにこそこの本の面白さがあると思う(覗き的だから)。
後半は、単なるトイレ盗撮AVの解説みたいなことが延々と続くので(実際はそんな簡単ものではないのだけれど)、そういったものに対して不快感を覚える人には全くオススメできない。
実際自分は盗撮だのなんだのに興味が無いので読んでて幾度と無く気分が悪くなった。
「覗き」に興味がある人、「覗き」に興味がある人に興味がある人、にオススメ。