私は実際、飼っていた猫を原発近くの自宅庭に置き去りにせざるをえませんでした。全国には知られていないような残酷でやるせない指示が避難時に出されました。知人の、室内に残された多頭飼いの猫ちゃん達は共食いしました。震災前まで仲良く遊んでいた猫ちゃん同士です。
私は猫を迎えに行こうとしても、検問を通してくれませんでした。警戒区域になる前ですよ?法的に通っても罪にはならなかったのに、政府はそれを隠し続けました。幸い私の猫は奇跡的に愛護団体さんに保護されました。でも、現地にはまだまだ沢山の命が生きています。私の故郷にはダチョウもいます。この本は、そんな真実を伝えてくれる貴重な一冊です。出版して下さって、本当に感謝しています。