祭りの日の夜は"ねずみ石"を探す。
見つけた"ねずみ石"は一つだけ願いを叶えてくれる。
中学1年のサトには4年前の祭りの夜の記憶がない。祭りの最中に発生した親娘の惨殺事件に、サトの記憶が鍵になっているらしい。
友人の興味から、事件が再び動き始める……
大崎梢さんの作品の中で、最初に気になった作品でした。
デビュー作の「配達あかずきん」から書店シリーズを読んでいると「読みやすい作家さんやけど、なんか一つ物足りない」と感じていたのですが、「ねずみ石」は読みやすさ以上に満足できました。
中学1年生という不安定な子ども時代、中学になって出来た隣村の友人、生まれ育った村の祭りや風習。
同じ環境でないのに、この村で生まれ育ったような既視感を覚え、すっと物語に入り込むことができました。
記憶が戻らないトモの視点で物語は進み、"祭り"とともに物語を締めるのもいいなと感じました。