Would you like to see this page in English? Click here.

この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
ねじ曲げられた桜―美意識と軍国主義
 
イメージを拡大
 

ねじ曲げられた桜―美意識と軍国主義 [単行本]

大貫 恵美子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

出品者からお求めいただけます。



キャンペーンおよび追加情報



商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

半世紀余り前,日本の将来を担うべき多数の若者が,「カミカゼ」に搭乗して海の藻くずと消えていった-「桜が散るように」.為政者は桜の美しさを,ナショナリズム高揚と戦争遂行に利用したのだ.そのとき国家と国民のあいだに起こった「相互誤認」を,学徒特攻隊員の日記をきめ細かに分析して証明する.象徴人類学の見事な成果.

内容(「BOOK」データベースより)

日本の国花である桜は、一九世紀末より、「祖国、天皇のために潔く散れ」と兵士を死に追いやる花となり、太平洋戦争敗戦の直前には特攻隊のシンボルとなった。著者は、明治の大日本帝国憲法をはじめ、軍国主義の発展を分析する一方、特攻隊員の遺した膨大な記録を読み解き、桜の美的価値と象徴によるコミュニケーションに常に伴う「解釈のずれ」を中心に、どのように「桜の幹」がねじ曲げられてきたのかを検証する。平和への願いを込めた、人類学の見事な成果。

登録情報

  • 単行本: 621ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2003/4/22)
  • ISBN-10: 4000017969
  • ISBN-13: 978-4000017961
  • 発売日: 2003/4/22
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 527,418位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告

  • 目次を見る


類似した商品から提示されたタグ

 (詳細)
関連タグ(この商品に近い関連キーワード)を追加する++最初のタグになります
 

 

カスタマーレビュー

星4つ
0
星3つ
0
星2つ
0
星1つ
0
最も参考になったカスタマーレビュー
16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
岩波書店から出版され、600ページのボリュームをもつ学術書ですから、読むのに時間がかかりましたが、記載内容の多彩さと奥深さ、そして浮かび上がる事柄の一つ一つが知的好奇心を満たすものでした。また特攻隊の手記は涙なくしては読めません。
筆者の大貫恵美子氏は象徴人類学がご専門で、ウィスコンシン大学研究専任教授でありアメリカ学士院正会員です。

今も花見で賑わう城跡に桜が意図的に植えられたのは、国家ナショナリズムの重要な形成期である日清戦争直後からだそうです。満州や朝鮮といった植民地に桜を植えていったことも日本のシンボルだからで、その意図を明確に説明しています。
日本の花「桜」が、近代国家のナショナリズムを形成する過程において、軍国主義を象徴するイメージとしていかに形作られていったかを歴史的な事象を丁寧に説明しながら解き明かした過程は見事でした。
「花は桜木、人は武士」と江戸時代から言われていた言葉を受け、「若くして死ぬからこそ美しい人生」であり、そこから「若い兵士が桜のように散る」というイメージを齎したかがよく理解できました。

内容は、桜の花と生と再生の美学、もののあわれの美的価値―咲く桜から散る桜へ、仮想の世界の美と桜―自己と社会の規範を超えて、文化的ナショナリズムと桜の花の美的価値、天皇の二つの身体―主権,神政,軍国主義化、桜の花の軍国主義化―桜の花が戦没兵士の生まれ変わりになる過程、国土の象徴としての桜の花―民衆の軍国主義化、「運命を選ぶ自由」―特攻隊の成り立ち、特攻隊員の手記、国家ナショナリズムとその「自然化」の過程、グローバルな知的潮流を源泉とする愛国心、幹を曲げられた桜、注、引用文献、付録―特攻隊員4人の読書リスト、索引、となっています。
このレビューは参考になりましたか?
28 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「バカボム」というものがある。
バカボンではない。Baka bombと英語表記されているのは、旧日本海軍の人間ロケット弾「桜花」のことである。
私の家にある「日本軍用機写真集」に載っている、この爆撃機にぶら下げて運ぶ、ロケット弾3基を搭載した特攻兵器を発見した、中学生の息子は、その兵器の存在に半ば呆然としていた。

では、なぜこのようなものに搭乗して、当時の日本の若者は散っていったのだろうか?

この本は「桜」に託される日本人の美意識や、郷土への思いが、いかに明治以降、軍国主義に捻じ曲げられ、「天皇即国家への犠牲」への象徴となったかを解き明かすものである。
また、著者のもうひとつの使命的動機としては、日本では右翼のよりどころとされ、教科書から抜け落ち、海外では理解しがたい狂気の国家主義とみなされる、特攻隊員の手記を、学術的に分析し、その思想体系を探ることにある。

おもに「学徒出陣」した5名の将校の手記を分析しているのだが、彼らは驚くほどのインテリ、(全員で読破した図書は、フランス語、ドイツ語の原著を含めて1400冊!)思想においてきわめてコスモポリタンな資質をもっていた。
マルクス主義者もおれば、敬虔なキリスト教徒もいる。戦時中の軍国主義的イデオロギーに従っていると思われる人物さえ、その心中は苦悩に満ち、決して国家のためによろこんで命を捧げたのではない。
では、なぜ?という問いをもう一度うかべる。

「桜」というものが象徴する美意識。それに対する国家と民衆の「誤認(メコネサンス)」。
歴史のエージェント達が標榜する国家主義、理想主義が、いかに、民衆の持つ郷土、家族への愛情という「象徴的誤認」をともなって浸透していったか。
靖国神社に行く前に、一度読んでみてください。
このレビューは参考になりましたか?
カスタマーレビューの検索
この商品のカスタマーレビューだけを検索する

クチコミ

クチコミは、商品やカテゴリー、トピックについて他のお客様と語り合う場です。お買いものに役立つ情報交換ができます。
この商品のクチコミ一覧
内容・タイトル 返答 最新の投稿
まだクチコミはありません

複数のお客様との意見交換を通じて、お買い物にお役立てください。
新しいクチコミを作成する
タイトル:
最初の投稿:
サインインが必要です
 

クチコミを検索
すべてのクチコミを検索
   


リストマニア


関連商品を探す


同じキーワードの商品を探す


フィードバック