他の方もコメントしているように残念ながら面白いとは言い難い作品でした。
設定として、私がどうしても許せなかったのは、
1)遺伝子工学が生み出した新たな病気や害虫で人類が滅びかかっているのに それを作ったバイオ企業が相変わらず世界を牛耳っているという不自然さ。
2)遺伝子工学で作り出された高価な人工生命体であるエミコが通関が面倒という理由でタイに捨てられ、ストリップ小屋で働いているという不自然な状況。
(多国語が扱えるため日本企業の重役秘書をやっていたというのに)
3)登場人物が多く非常に複雑な設定を作り出しておきながら、それらが全くリンクせず、力技の内輪ゲンカで終わってしまうこと。
(工場から発生した新たな難病はどこへ行ってしまったのやら)
4)アジアを舞台にしながら、結局、白人至上主義に終始していること。
といった点です。
SF関係の賞は全て白人が選んでいるものですので、この様な歪な作品が絶賛されるのもわかる気がしますが、実態はライトノベル作家クラスだと割り切って読んだ方が良いです。
(日本人でなければ楽しめる作品なのかも知れません)