確かにそうだった。ねじ回しは、人類の道具箱の仲間としては比較的新しいものであることをリプチンスキは発見した。それは中世ヨーロッパ時代の発明で、中国の影響を受けていない発明品なのだ。もちろん、他の多くのこと同様、レオナルド・ダ・ヴィンチはごく早い時期にねじ回しのアイデアを思いついており、交換可能なギア付きのいろいろな種類のねじ切り機を設計している。それでもなお、ねじ(および、ねじ回しと旋盤)が一般的に使われるようになるまでには何世代もかかり、マイナスドライバーやソケットなどのねじが登場したのは最近になってからだ。
ねじの発展を1冊の本にまとめ上げたリプチンスキの探求は、とてもおもしろく、読者が日用品の起源に興味を抱くようになるのは確実だ。(Gregory McNamee, Amazon.com)
--このレビューは、同タイトルのハードカバーのレビューから転載されています。
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ものづくり好きな人にお勧めの軽妙な科学史エッセイ?,
By フォックス (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語 (単行本)
建築専門の大学教授が新聞社から頼まれた「この千年で発明された最も優れた道具は何か」というエッセイを書くための取材の過程で発見した、中世から現代までの道具の歴史が軽妙なタッチで綴られている。タイトルから分かるとおり、それは結局ねじとねじ回しであると筆者は結論しているのだが、「この千年で」という条件をクリアするためには、古代ギリシヤやローマの発明であってはならない。それを確かめるための筆者の丹念な調査がスタートするのである。筆者はこの調査の過程を忠実に再現することで読者の興味をぐんぐんと引き付けている。そしてねじやねじ回しの発明から六分儀の発明、大航海時代への話しはどんどんと発展していく。 ねじとねじ回しがミレニアム最高の発明だという着眼点は面白い!が、そこからの発展性にはやや限界があり、本書も大きなポイントの活字でページ数も少なく、やや読み足りない気がした。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
読みやすいがちょっとわかりにくい,
By mitsumata (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語 (単行本)
都市学の研究家である著者によるねじに関するエッセイ。確かに読みやすい本であり、 著者は自分の工具箱から一つ一つ道具を取り出しながら考えていき、 惜しいことは、そのテーマの興味深さに反して 1図版の使い方が不十分なため、その部分でなにをいいたいのか 2ねじとねじ回しの歴史は詳細に書かれているが、 これらの点で物足りなさを感じた。 個人的に一番興味深く読めたのは第七章「ねじの父」の部分である。 そこでは天文観測に使われたアンティキシラの古代コンピュータや わたしたちはつい単純化して どうもそうではないということに気付かされたことが本書に収穫であった。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
何が驚いたかって,
By むいむい (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語 (単行本)
何が驚いたかって、この本のレビューがすでに3つもあったことだ。世の中は広いものだと思う。
こんなものを読んでいる人がいるのである。 が、考えてみれば、こんなものを書いた人がいるのである。 で、訳した人がいるのである。 で、出版した人がいるのである。 その勇気に賛意を贈りたい(いや、マジなんだけど)。 面白かったか、って、そりゃ、こういう本があることが面白いし重要なのだと答えるしかない。 実際、歴史の神は細部に宿るのである。それがねじとねじ回しであって悪いわけがあろうか。 ま、冷静に考えても、ねじがなかったら、文明もこんなに発達してなかったろうし、とか言う 必要もない。 これを読んでいる人とは友達になれそうな気がする(気がするだけだが)。 「おー、あんたもあれを読みましたか!じゃ、これからは街で出会ったら、合図はねじとねじ 回しです」。 「ねじ!」 「ねじ回し!」
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