「相対性理論」や「超ひも理論」を何となくでもいいから分かりたいという人向けの企画なのだろうが、かえって誤解を招く内容になっていると思う。
例えば、時間の流れはいつでもどこでも誰にでも一緒と考えたニュートンの物理学を、頭が堅いとか言ったり、相対性を直感できないことを「ニュートンが決めた」考え方に染まっているとか言ったりしているが、それは学校教育のせいでもなければ、ニュートンの教義に洗脳されているわけでもなく、はなから我々に進化の過程で組み込まれた感覚でしょう。その我々の常識的感覚を前提としたうえで、実はそんな絶対的な時間や空間などなく、すべては相対的だということを説明しなければ駄目だと思うのですが。
超ひも理論に関しても、相変わらず概念の羅列であり、ストーリーや絵との連動性に乏しく、解説の難しい理論を漫画でいかに料理しているかに興味を持った読者にも消化不良だろう。
価格が手頃なところは取り柄ではあるが、本当にこれらの理論を少しでも理解したいのなら、少々値は張るし読み辛くても、他の解説書を購入することをお勧めする。