『僕は友達が少ない』シリーズが注目される平坂読の第3シリーズ。
一人の少年と、「既に死んでしまった幼なじみ」との恋を描く純愛ラブコメ。
超完璧超人である主人公と、彼を慕う4人と1体の少女達。
ハーレム環境なラブコメにありがちな、朴念仁な主人公かと思いきや、
自分が周囲にどの様に思われているかを理解し、しかも一途であることに好感が持てる。
『はがない』や『ラノベ部』にあったお気楽な雰囲気とは異なり、
本シリーズには主人公の焦燥や無力感を感じる機会が多く、シリアスな出来栄えだ。
著者の作品によく見られる、多様なフォントや文字の大きさに加えて、ルビの振り方が特徴的で面白い。
例えば、「天を突くかのような雄々しい巨木の根元に、黒い沼のようなものが出現。」との一文。
(てん/つ/おお/きょぼく/ねもと/くろ/ぬま/しゅつげん)という一般的なルビとは異なり、
本作では(どろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろ)と奇妙な言語が振られている。
著者が読者の「エッチマインドを十分に満足させる」ために、ヒロインを本編中ずっとハダカにしてしまった本作。
ヒロインの、文字通り透き通るような白い肌にアナタもドキリとするかも?