最新アルバム発売後3作目となるPerfumeの最新シングル。
「不自然なガール」や「VOICE」以上に、「音の強さ」が感じられる。
これまで発表してきたシングル曲の中でもっとも短いタイトルだが、
その分インパクトの強い作品となった。
今作の見所は大きく言うと3点。
力強い音、遊び要素を含む中田氏のアレンジ、
そしてPV中で披露される3人のステップ技術である。
1曲目「ねぇ」では、
主旋律の中にいつものPerfumeを感じさせつつ、
それを囲む音がとても力強いのが印象的。
曲頭からタイトルである「ねぇ」の連呼で始まり、
その3人の「ねぇ」が要所で度々使われ、曲全体を通して高音のビートをきざむ。
歌詞がシンプルである分、メロディとビートに素直にノれる構成。
サビの、最後に向かっていくにつれてどんどん高音になっていくところで胸が高鳴る。
アップテンポで、キュートなダンスチューンに仕上がっている。
2曲目は「FAKE IT」。
何といっても曲が始まった瞬間から圧倒される。
他のレビュアーの方々も書いていたが、これは驚かざるを得ない。
2曲とも、ここ最近の中田氏の作品の中では、
彼の遊び心を相当盛り込んでいる方なのではないだろうか。
大変攻撃的なカップリング曲である。ファンでない方にも一聴の価値あり。
最後に特典のPV。
演出、音、ダンス、魅力…、とにかく全てがギュッと詰まっている映像であった。
なかなか見ごたえがあり、DVDにはそれしか収録されていないが、
思わず再生ボタンに手が伸び何回も見直してしまった。
1回だけじゃ全部見きった気がしない。それくらいのボリュームなのだ。
そして上にも書いたが、特筆すべきは洗練されたステップ技術。
このステップを3人でぴったりタイミングを揃えているのはお見事。
彼女らがこれをハイヒールでやっているのを忘れてしまうほど鮮やかである。
単独でダンスを覚えやすい前2作と違い、
今回は、3人が絡む構成のダンス・難易度の高いステップなど、
「親しみやすいPerfume」というよりは、
「魅せるPerfume」を目指した企画だと解釈できる。
ダンスのみでなく、演出・衣装まで配慮が行き届いた、大変優れたPVである。
初心者の方がここからPerfumeに触れてもらっても全く問題ないと思う。
むしろ多くのファンがこの曲で、Perfumeの今後の発展に
期待する気持ちが改めて実感できたのではないだろうか。
また期待以上の作品を作っていただけたことを、
中田氏、Perfumeをはじめ、全ての関係者の方々に感謝したい。
まだまだ息切れしないPerfumeの渾身の一枚。