本のカヴァーの裏の「『きちんと調理されたにんにく』は、におわない、辛くない。玉葱も料理の主役になるほどたっぷり食べられる。」というコメントは本書の内容そのものでした。
料理の本を読むことは少ないのですが、休日に男の料理を作っていますので、時折レパートリーの拡大と健康への配慮から、このような料理本を参考にしています。
筆者の蘇川博氏は中国国立病院に勤務する医師で、下川憲子氏は病院に勤務する臨床検査技師として日々人々の健康面に注意を払う仕事をしています。
医食同源もしくは薬食源とも言いますが、健康維持に食の大切さは当然のことと言えるでしょう。
健康に良くても、にんにくや玉葱を食べるのには躊躇することがあります。
本書の約60ページのカラーで紹介されている料理は加熱調理したり、他の加工をすることによって特有のにおいを減らす工夫がなされていますし、確かに美味しそうな料理ばかりが並んでいます。つくり方をみてもいずれも簡単で材料も少なく実用的でした。
後半の解説のページでは、効用や健康にもたらすパワーの大きさが様々な実例と共に紹介してあります。「血液さらさら効果」と「疲労回復効果」はよく紹介してあります。他の薬膳的利用も書かれており、山西省においてにんにくが多く栽培され食べられていることと、酢との相乗作用でガン発生の少なさとの関係が紹介してありました。
ただ、生食は胃腸を痛めますので加熱して食べましょう、という注意は大事ですね。また、他の食材とのバランスにも考慮して有効に食したいと思いました。