外国語の本ではすっかりおなじみの黒田氏。今度の本は白水社の「地球のカタチ」シリーズの一環という形のようです。おそらくシリーズ全体の方針なのでしょうが、ルビが振ってあり、文字も大きく、またこれまでの本に比べ語り口がかなりやわらかめ。黒田氏お得意の洒落のきいたキビシイ発言に痺れていた自分としては少しだけ残念でしたが、語りかけるような口調なので本嫌いの中高生にもすんなり読めると思います。また、語り口がやわらかいと言っても内容は相変わらず濃い。たくさんの図版を使って、聞いたこともないような「不思議」な外国語を分かりやすく楽しく取り上げています。とにかく、「外国語って何だか面白そうだぞ」と思わせてくれるには十分な本ですし、これまでの学校教育の関係上「英語が一番偉いんだ」と思っていた人々には世界の言語、ひいては文化の多様さを垣間見るいい刺激になるでしょう。読んでソンはありません。