本書を読んで一番最初に浮かんだのが、映画「アマデウス」です。
モーツァルトの天才としての資質に嫉妬する秀才サリエリ。
映画の方は、史実にはなかったそうですが、本書はいま活動している芸人が書いた本です。
ウド鈴木が天才であることを認めようとするものの、どうしても認めきれなかったという話にオドロキました。
ウド鈴木の国民的バカという天賦の才能を活かすには、フツーの人として天野ひろゆきを表現するという結論。
天野ひろゆきは、ウド鈴木を「お笑い業界の特急券」と表現しているのが面白く思いました。
ほかに「見える空気&しゃべる水」とも。
こちらも自己啓発としての視点で読むと、勉強になります。
「お前は何をやりたいんだ?」という、今は無き矢島マネージャの言葉に応えるように理由を求めて活動しているとのこと。
お前は何がやりたいんだ? 深い言葉です。
パッと答えられる人はどれだけいるのでしょうか?
わたしには、答えられません。
お笑い芸人としてみるとバカなことやって・・・と思いますが、プロなのですね。
第四章の個性ってなんだろうでは、「面白いが数値化できない笑いという仕事」という一節があります。
現状の日本では、数値化できないことをムリヤリ数値化している所に無理があると思うのです。
この答えが、「個性は発揮できる可能性が無限にある。」という言葉に集約されるのではないでしょうか。
何もかもをすべて数値化しようとしないで、
数値化「できるもの」と「できないもの」が、存在するという前提で進めれば、仕事に対する取り組みも楽しくなれるのでしょうね。
もう一冊の「天野く〜ん!」では、流されていつの間にかというスタンスでしたから、この2人の対比もなかなか興味深かいものです。
二冊とも読んでから、テレビでキャイ〜ンを見ると違う視点で見られて面白いのでしょうね。