渋谷109のがんばりギャル店員だった人のアフリカの医療施設でのボランティア体験記です。
この本の冒頭部分に医療施設の状況が出ています。
体の奇形、喪失、腐りかけた肌、悪臭、その子の頭より大きな腫瘍、血と膿と、骨の見えてうじ虫やハエがたかった肌、汚物だらけの体、一日中吐いてしまっている子、たくさんの遺体、苦しんでもがいている子、直視できないほどのぐちゅぐちゅの腫瘍、、、
著者はこの現実に身を投じ、ひたすら前に向きに働きます。現地の何種類かの言葉を勉強し、献身的に治療や手当をするなかで患者さん達と会話をし仲良くなっていき慕われる話が続きます。
私の子どもを日本に連れていって、ずっと離れないで、今度はいつ帰って来るの、みんなが観ていないところで手当をしてと頼む子、、、死んでしまう話が多い上に施設にはいってる人々の病気や環境との格闘ぶりが伝わってくるので涙無しに読めません。
状況描写も克明であるのと、患者さんとの言葉のやりとりが多いので客観的な状況と患者さんと施設の職員さん両方の心理的なものがよく伝わってきます。
日本から遠いところで起きている現実を目の前に持って来てくれる貴重な本です。私はジョブズの伝記よりこの本が売れて欲しいと思いました。きっとそれだけの値打ちのある本です。