鬱設定というか、報われない物語が好きな人には楽しめるのではないかと思います。
ちょっと独特でとんがった世界観なので、エルシャダイや小説のAMONをすでに読んでいるか
あるいは天使が点滴を持ったりコンビニが好きだったりするのを「そういう世界なんだ」と納得できる方でないとキツい部分はあります。
また主人公・レミエルの一人称で書かれた『いかにもラノベ』な文体は最初は少し抵抗がありましたが、
慣れてくればラブコメラノベのフォーマットで書かれたからこその物語だと思えるようになりました。
エルシャダイはシュールな笑いを誘うPVで有名になった作品ですが、「天使が人間に憧れて堕天しても、結局はどこか倫理観が狂ったまま」
「イーノックは例のPVでは生き生きとしているが、あの後地上界を300年以上迫害されながら旅をして精神的に追い詰められていく」
というような設定がいくつもあり、そこが好きな人にはたまらないゲームでした。
この小説も、エルシャダイのそういう所が好きな人に向いているのではと思います。