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なんて遠い海 (集英社文庫)
 
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なんて遠い海 (集英社文庫) [文庫]

谷村 志穂
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

男では満たされないことに気づいてしまった女。婚約者がいるのに別の男へプラトニックな愛を捧げる女。平穏な結婚の中、一夏の記憶を蘇らす女。愛の海をさすらう女たちの物語。(解説・佐藤正午)

内容(「BOOK」データベースより)

男から与えられる愛では満たされないことに気づいてしまった女、婚約者がいながら別の男に惹かれてゆく女、平穏な結婚生活の中でひと夏の記憶を辿る女…。ささやかだけど穏やかな幸福に包まれていても、どこか満たされない。心の奥底にひりつくような渇きを抱えて生きる女の日常に小さなさざ波をたてるのは、それもやはり“愛”。よせては返す波にも似て、果てなき海にまどう九つの愛のかたち。

登録情報

  • 文庫: 256ページ
  • 出版社: 集英社 (2001/10/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087473716
  • ISBN-13: 978-4087473711
  • 発売日: 2001/10/19
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 272,129位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By moonn
形式:文庫
全9編が収められている、短編集。
男と女の、近くて遠い距離を、筆者特有の感性で書いています。

それぞれの話に、いろいろな女や男が出てくるのですが、たぶん、ある程度色々な恋愛をすでに経てきた、筆者と同年代の30代の女性、だけでなく、男性も、読むと何かそれぞれに思うところがある...と感じるのではないでしょうか?

大人の女も男も、と書きましたが、最後に収められているお話の主人公は、大人になりかけの女の子。20代前半の若い女の子達が、この本を読んでどう感じるのか?ということにも関心をひかれます。

本のタイトルにもなっている『なんて遠い海』は、短編というより、ショート・ショート。あまりの意外な展開に、あぜんとしてしまいました...!(読んでからのお楽しみ)この文庫の装丁が、とても内容にフィットしていると感じました。
区切られて並んでいるタイトルも、静かな海の写真も。

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By くわもちじんぺい トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 短編の各登場人物が、人間関係の危うさに、一歩逸脱しそうになる。だが、日常が思いがけない温かさで、最後の一線を押しとどめてくれる。妙な物足りなさと、あきらめのような安心感が残る。これらは、背中を押されそこなった人たちの物語だ。

 その中でも、表題作は秀逸だ。ごく短い話ながら、緊張感と凝縮された詩情で余韻を残す。遠く離島にいる恋人との遠距離電話だと思いこんで、無防備に相手をしている電話の向こうに漂う怪しい下品さ。その後の清澄な会話の、しかし圧倒的な空虚感。悪意ですら、近いゆえにその存在感は確かなのだ。

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