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20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
第1期ばなな風味、とてもおいしくいただきました。,
By ハンカチ王女 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: なんくるない (新潮文庫) (文庫)
この作家の作風を、ナマな感じで生と死を描いていた前期と、アムリタ以降のスピリチュアルな力をテーマに描きはじめてからの後期 (現在にいたる)に分けるとすると… この作品は、後期に属していながら、初期の「キッチン」や「悲しい予感」 「白河夜船」などに見られる、素直な生と死の描かれ方をしていて、オールドばななファン としては嬉しい短編集になっている。傷ついた魂を癒すのは、超人的な大きな力、とか 人の思念じゃなくて、この本の中だと、沖縄の自然や人々の心、という感じになって いるので、久々に素直に読みやすいよしもと作品だ、嬉しい!と思った。 沖縄の美味しい食べ物がたくさん出てくるので、お酒でも飲みながらぼーっと 夏の夜に読むと、リラックスできて良いかも。人の悪意、それによって傷ついた心、 その傷の再生、が丁寧に描かれていて、感情の流れに説得力があった。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
心の軌道修正,
By 圭一郎 (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: なんくるない (単行本)
短編が4話収録された作品集。4話とも主人公が旅行者・外から来た者として沖縄と関わっています。どの物語も良いのですが表題作となっている「なんくるない」に一番惹かれました。いつもばななさんの作品を読んでいると、はっと目が覚めるような言葉に出会うことがあります。この作品の中にもそれがいくつもあって思わず書き留めたり付箋を貼ったりしていました。一番心に響いた言葉は主人公が沖縄旅行中に出会った男の子(32歳で男の子もありませんが・・・)トラの一言「気持ちの上で来ようと思えば人は来るよ。来ないのは気持ちがもうないときだよ。簡単なことさ。」まさに真実だなと思います。癒しという言葉を使うのは嫌なんですが、こういう言葉が凝り固まった心や頭をほぐしてくれる、自分を軌道修正してくれる意味で癒しなのかもしれません。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心地よいユルさ,
By mac-s (東京都江戸川区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: なんくるない (新潮文庫) (文庫)
よしもとばななは「キッチン」しか読んだことが無いけれど、好きである。独特?のゆるい雰囲気が好きなのかもしれない。肩肘を張らない雰囲気がある。そのよしもとばななが沖縄を舞台にした小説を書くのだから、そのゆるさが倍増しているのは、まあ容易に想像がつく。この本の4編の短編が収録されているのであるけれど、著者自身があとがきでも書いているように、これらすべてが「観光に来た人」の視点で書かれている。これは、もしかすると沖縄という土地を小説にする上での一つの有効なやり方かもしれないと思う。と言うのは、やはり沖縄には沖縄の世界があり、特にそこで生まれ育った人間でない限り「入り込めない何か」があることは事実だからである。ただここにも何パターンかの人々像で書かれている「沖縄に来てしまった人たち(いわゆる移住)」のスタンスというのも描く上では面白い。とにかく、沖縄というそもそもその土地に深い物語を秘めていることを感じさせる舞台を、沖縄の人や移住者や旅行者という幾重かの視点で描いてゆくのは、おもしろいと思う。※とはいいつつ、沖縄も最近は本土からの「移住者」が増え大分雰囲気が変わってきたと沖縄出身者が言っていた。沖縄は沖縄で、本土の「時間の流れ」を猛烈なスピードで移植されてしまっているのかもしれない。
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