一般向け統計学の書物は、統計的手法の駆使に力点を置いたものが多い。なぜそういった分析手法を用いるのかといった数学的側面は全く解説されていないことがしばしばである。
かといって、数学的側面を重視した数理統計学と銘打った書物をパラパラめくってみると専門の研究者でなければ理解不能な難解な数式の羅列に気圧されてしまう。
本書は、統計的手法をマスターすることはもちろん、それと同時に数学的になぜそういった手法が用いられるのかしっかりと解説してあり、スッと頭に入りやすい。この本を熟読すれば、統計学的思考がしっかりと身につくことと思う。
ただし、数学的側面がしっかりしているということはそれだけ数学の予備知識も必要なわけで、解析学の基礎的なことはあらかじめ知っておかなければ読みこなせないので注意。