タイトルだけで判断すると、池上彰さんブームの単なる便乗本と誤解されるかもしえないが、本当に内容は分かりやすく初めて知った話も非常に多く、非常に有意義な本であった。
パレスチナ問題は、高校の世界史レベルの知識、即ち、イギリスの3枚舌外交の話の程度しか知らなかったが、日頃、ニュースで頻繁に出てくる「ガザ」、「ヨルダン川西岸地区」、「ハマス」等の意味や中東の周辺国との関係の知識も増えたので、これからはより興味深く報道に接することが出来るように思う。
また、その他、初めて知る興味深い話も多く掲載されていたが、その一部を紹介したい:
・そもそもパレスチナ人の定義は?
・昔から、パレスチナ人とユダヤ人は仲が悪かったのか?
・ハマス(ガザ地盤)とイランの関係、ハマスとファタハ(ヨルダン川西岸地盤)の関係。
・ヨルダン、レバノン(のヘズボッラー)、シリア、イラクのそれぞれとパレスチナ・イスラエルの関係。
・PLOのかつての資金源の話。
・「ノルウエイの森」の意味や国土の小さいノルウエイが国際政治舞台に堂々と出てくる背景。
・アメリカのユダヤ人の種類やJストリートの話。
・シンガポールとイスラエルの関係。
・ハイテク兵器に関する中国・イスラエル・アメリカの関係。
・香港のペニシュラホテルとユダヤ人の関係。
・上海租界や神戸とユダヤ人の関係。
・日本とパレスチナ・イスラエルの関係。
等々。
日本はアメリカやEUと並ぶパレスチナへの大援助国であり、輸入する石油の8割が中東からであるので、一人でも多くの日本人が、この本の知識程度は身につけ、パレスチナ・イスラエル関係に関心を高めることを期待期する。