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なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル
 
 

なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル [単行本]

高橋 和夫
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

誰も書けなかったパレスチナ問題の真実。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高橋 和夫
福岡県北九州市生まれ。大阪外国語大学ペルシア語科を卒業、コロンビア大学国際関係論修士。クウェート大学客員研究員を経て、放送大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 210ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2010/10)
  • ISBN-10: 4344018974
  • ISBN-13: 978-4344018976
  • 発売日: 2010/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
タイトルだけで判断すると、池上彰さんブームの単なる便乗本と誤解されるかもしえないが、本当に内容は分かりやすく初めて知った話も非常に多く、非常に有意義な本であった。
パレスチナ問題は、高校の世界史レベルの知識、即ち、イギリスの3枚舌外交の話の程度しか知らなかったが、日頃、ニュースで頻繁に出てくる「ガザ」、「ヨルダン川西岸地区」、「ハマス」等の意味や中東の周辺国との関係の知識も増えたので、これからはより興味深く報道に接することが出来るように思う。
また、その他、初めて知る興味深い話も多く掲載されていたが、その一部を紹介したい:
・そもそもパレスチナ人の定義は?
・昔から、パレスチナ人とユダヤ人は仲が悪かったのか?
・ハマス(ガザ地盤)とイランの関係、ハマスとファタハ(ヨルダン川西岸地盤)の関係。
・ヨルダン、レバノン(のヘズボッラー)、シリア、イラクのそれぞれとパレスチナ・イスラエルの関係。
・PLOのかつての資金源の話。
・「ノルウエイの森」の意味や国土の小さいノルウエイが国際政治舞台に堂々と出てくる背景。
・アメリカのユダヤ人の種類やJストリートの話。
・シンガポールとイスラエルの関係。
・ハイテク兵器に関する中国・イスラエル・アメリカの関係。
・香港のペニシュラホテルとユダヤ人の関係。
・上海租界や神戸とユダヤ人の関係。
・日本とパレスチナ・イスラエルの関係。
等々。
日本はアメリカやEUと並ぶパレスチナへの大援助国であり、輸入する石油の8割が中東からであるので、一人でも多くの日本人が、この本の知識程度は身につけ、パレスチナ・イスラエル関係に関心を高めることを期待期する。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By naichi トップ500レビュアー
形式:単行本
チュニジアに始まったジャスミン革命が各国に飛び火し、世界情勢が予断の許さない状況になっている。こんなとき、該当国に関する、最近の書物に注目してみると、その書物自身も予断の許さない状況になっていることが良くわかる。このような変革を、どの程度事前に予期できていたかという、インテリジェンス能力が明るみに出てしまうのだ。

例えば、『チュニジアを知るための60章』という本。「政治外交と経済政策」という章を見ると、以下のような記述。

現在のチュニジアの安定が、ベン・アリー政治の強権的政治の産物としても、経済的豊かさを享受できる市民生活が営まれていることは認めなければならない。社会の安定は、欧州からの観光客を呼び込み、外国企業による直接投資などに好影響を与えている。今後チュニジア政治はどのように発展するのだろうか。経済発展とともに政治的民主化への期待も高まっている。

ちなみに、この本はチュニジアの歴史から文化まで幅広くカバーしており、読み物として非常に面白いのだが、2010年8月に発行されていることを考えると、上記の記述は少し残念だ。

一方で、『なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル』という本は、なかなか鋭い。以下「中東とイスラエル・パレスチナの関係」の章にあるエジプトの記述。

副大統領のムバラクが大統領に昇任し、その職に現在まで留まっている。エジプトはイスラエルとの平和条約は維持しているものの、エジプト国民の間では、対イスラエル友好政策は人気がない。両国間の観光や貿易も低いレベルにとどまっている。こうした両国関係は”冷たい平和”と形容されている。

ムバラクに対する国民の不満について示唆されおり、さらにこの後、エジプトのムスリム同胞団とガザ地区のハマスとの関係にも言及している。

本書を読むと、今回の一連の流れは、各国の固有の問題として起こった騒動が、情報伝達の発達によって連鎖しているのではなく、長年にわたる中東和平の問題と密接に結びついていることが良くわかる。また、本書の情報の見立てに間違いがなければ、今後、エジプト、ヨルダンの政情が変わると、ぎりぎりの均衡を保っていたイスラエルを巡って緊張が走る一幕を迎えることになるはずである。

さらに、本書で特徴的なのは、中東和平を巡るキーマンとしてノルウェーにフォーカスをあてていることである。ノルウェーは、イスラエルとは対ナチスへの被害者意識の共有から非常に関係が深い。そのうえ、天然資源に恵まれているため、石油供給源の心配をすることなく、PLOとも直接交渉をすることができたのである。そういった意味で、今後も、ノルウェーの動き方というのは注目に値する。

ちなみに日本は、パレスチナ自治政府に対する最大の援助国であるにもかかわらず、発言権はほとんどないほか、過去には大平・元首相(当時外相)が会談中に居眠りをして相手を激怒させるなどの失態もあったようである。

どのような状況であれ、国際的に存在感のあるプレーヤーであるために必要なのは、認識であり、姿勢である。関与しようとの姿勢がなければ、機会はただ過ぎ去っていく。インテリジェンスのある書物は、そんなことも示唆している。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By RB トップ500レビュアー
形式:単行本
世界史で学ぶ表面的な出来事、ニュースで流れるそのときどきの出来事。
何故このような状況になったのかというパレスチナの歴史を知ることができます。
そして周辺諸国、関連諸国との関係を紹介。特にノルウェーと米国の記述は興味深いものがあります。

宗教、民族、歴史など様々な角度から知識を得ないと問題の深層的な部分に到達できないのだなと感じました。
ただ、知識を深めても、このパレスチナとイスラエルが今後どうあるべきかという答えを出すのは、
難しいなと感じます。
個人的な見解も難しいのですから、政治・外交での解決方法はすぐには期待できないでしょう。

だからこそ知っておくべき問題なのだと思います。
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