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なめらかな社会とその敵 単行本 – 2013/1/28


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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「なめらかな社会」が近代をメジャーバージョンアップする。近代民主主義が前提としている個人(individual)という仮構が解き放たれ、いまや分人(dividual)の時代がはじまろうとしている。人間の矛盾を許容して、分人によって構成される新しい民主主義、分人民主主義(Divicracy=dividual democracy)を提唱する。

著者について

1975年,長野県生まれ。1998年慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主任研究員,東京財団仮想制度研究所フェローを経て,現在,東京大学総合文化研究科特任研究員,株式会社サルガッソー代表取締役社長。博士(学術)。著書に『NAM生成』(太田出版,2001年,共著),『進化経済学のフロンティア』(日本評論社,2004年,共著),『究極の会議』(ソフトバンククリエイティブ,2007年,単著),『現れる存在』(NTT出版,2012年,共訳書)などがある。専門は複雑系,自然哲学。

登録情報

  • 単行本: 276ページ
  • 出版社: 勁草書房 (2013/1/28)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4326602473
  • ISBN-13: 978-4326602476
  • 発売日: 2013/1/28
  • 商品パッケージの寸法: 21.2 x 15.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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194 人中、156人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 経済学部院生 投稿日 2013/5/3
形式: 単行本
著者の研究会を、もう10年近くも前に全盛期のGLOCOMで聴講したことがあります。
当時の私は、あの手の知的で高邁なレトリックを語る人たちに興味を持ちつつも何となく「うさんくささ」を感じていました。その中で著者は、ベンチャーと研究という2つの方向で思想を実地で実現されようとしている実践家に思え、ひそかにその後の活躍を期待させていただいていました。しかし最初に幻滅したのは、この著者が以前に書いた会議についての本を立ち読みしたときです。あれだけ一見知的そうなレトリックを語っていたのに、実務になるとこんな陳腐なことしか言えないのかと。あのごてごてに装飾されて高邁そうに見せかけた思想が、実際にはこんなありきたりな会議本にしかならないのか。会議本に沿って著者が開発したというソフトも当然普及しませんでした。でもそれがこうした思想の限界と実務の厳しさかもしれませんね。だから底の浅さを隠すためどんどんレトリックの「はりぼて」にはまっていくのかも。この本がまさにそうです。
あれから長い間やられてきたと思う研究やらベンチャーで実績を出してからこういう本を出してほしかった。いかに難解そうなレトリックであっても研究では厳密さが問われてしまいます。ベンチャーでは実践性を問われて「はりぼて」はききません。しかしその双方でうまく行かないとこっちの方向に来てしまうのかな。
この本には
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475 人中、356人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 内田樹 投稿日 2013/2/13
形式: 単行本 Amazonで購入
鈴木健さんの『なめらかな社会とその敵』を読み終わる。
発売当日から読み出したけれど、いろいろ締め切りや講演やらイベントが立て込んで、ようやく読了。
名著だと思う。
タイトルを借用したカー・ポパーの『開かれた社会とその敵』に手触りが似ている。
数理的な思考による社会システム論であるが、「ロジカルに正しいことを言っていれば、いずれ真理は全体化するのだから、読みやすさなどというものは考慮しない」というタイプの科学的厳密主義とは無縁である。
とにかく読んで、理解して、同意して、一緒に「なめらかな社会」を創り出さないか、という著者からの「懇請」がじわじわと伝わってくる。
数式がぞろぞろと続くページも、著者は私の袖を握ってはなさない。
「意味わかんないよ」
と私が愚痴っても、
「あとちょっとでまた数式のないページにたどり着くから、読むのやめないで!」
とフレンドリーな笑顔を絶やさない。
「苦労人なんだな」
と思う。
サルガッソーというのがどんな会社か知らないし、そこで働いていたはずの森田真生君から聞いた話でも、やっぱり何やってる会社かよく分からなかったけれど、「こういうこと」をしたいとビジネスマンたちに説き聞かせていたのだとしたら、そりゃたいへんご苦労されただろうと
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258 人中、179人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 経済マニア 投稿日 2013/3/21
形式: 単行本
またこの手の「若手思想家」が出てきたのか、というのが率直な印象です。
人文系メディアや知識人によって「若手の時代の旗手」として持ち上げられてきた(そしてその後落とされる)ラインに乗ろうというあざとさがこの本には感じられます。
推薦とか書評を寄せてる人を見ても、いかにもという感じ。ただ残念ながらこの著者、「若手」と言える年齢ではないので、そこら辺が持ち上げられづらいかな。
中身はありきたり。仮想通貨の話は、評判や価値の伝播などすでにネット上でとっくの昔に実用化されていること。
著者の提唱する価値伝播通貨がその中で特に画期的なものなら、そのためのベンチャー企業も著者はやっていたようなのでとっくに普及しているのでは?
分人論も分人民主主義も昔からあった話で、といって普及しないのはそれなりの理由があるわけです。さも新しい話であるかのように書かないで、そこら辺を突き詰めないと。
定着してすでに10数年は経つIT社会(死語?)が新しい試みを可能にするというありきたりなオチなら、15〜20年前に書いてないと。

長いレビューが多いので、文章中にいきなり数式が羅列される象徴的な部分(ここは笑わせてもらいました)に焦点を絞って書きます。
これは数学コンプレックスを持っている割に、知的な装いを施すことが大好きな人
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40 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 投稿日 2013/5/4
形式: 単行本 Amazonで購入
アナロジーの使い方が非常にまずい。

よい医者は患者の財産を減らさず可能性を増大させ、悪い医者は患者の財産を減らして可能性を減らすというが、この論法で言えば悪い医者と「高額の医療費が必要な腫瘍内科」や「現状維持を目的とする生活習慣病治療」はさぞかしみな低評価になるだろう。
医学に、腕が良ければすっきりと治り、そうでなければ悪くなるなどという漫画的な分かりやすさは存在しない。(外部評価を取り入れれば問題は解決するが、それならばPICSYのよさを少しずつ失わせることになる)

結局のところ、導入に空想的な条件を要する「革命」の結果たどり着くのが理想世界において、自他の境目が滑らかになる事でだけであり、しかもその理想世界では現実世界とも陸続きであるため、野暮であるから指摘しづらいとはいえ容易に崩壊しうる世界を描いた書物である。

シュミットの極限状態を避けるために日常的な戦争を許容する世界として理想郷を描いているが、その理想郷ですら矛盾は「まだ考えられていない」と解決されないままに多く残る。シュミットはこの日常的な戦争が条件によって極限状態に至ってしまうといっていたように思うが、軽い戦争を軽いままにとどめる方策は一切提示されない。分人選挙は日常的な戦争を悪化させる手段として使用されるのは杞憂だろうか。
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